とある審神者の本丸

その審神者、旅先で寄リ道多し。

【真夏の京都地獄旅】ふたつの風神雷神を重ね合わせた時震えた。【建仁寺】


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2つのブログを使い分けしてましたけども、別々だと何気に行ったり来たりして辻褄合わなくなるので、結局のところゆかりの地巡りと同じ時に行ってるので、こちらにひとまとめに更新することにしました(^_^;)


いやはやー、なんだかんだで9月は時間が作れず結局のところ戦力拡充は惨敗ですよorz

イベントはだいたい躍起になってやるんだけどまぁね、色々あったさ仕方ない(´⚲﹏⚲`)


こんばんは!あめんぼです。



さて、北野天満宮第一ラウンドが終わった後、、、
amelie43.hatenablog.com



まず、向かった先は2月に2泊3日で京都に行った時に滅茶滅茶興奮した建仁寺!!


オマージュ作品について熱く語りまくった回の記事。

最近の天井画巡りのきっかけになった双龍図




建仁寺再び!

時間の関係でゆっくり見れなかったものもあったしもうひとつの目的地が同じエリアだったこともあったので再び立ち寄ってしまいましたよねー!!今回も駆け足になっちゃいそうだけども!!!


今回は、もっとじっくり見たかった風神雷神図をメインにやって来ました。あの時駆け足であんまり見れてなかったから。(現物は京博に保管されているのでレプリカではありますが.....)

風神雷神図(複製)と奉納の書の凄み。

拝観受付してすぐに、にもうひとつの複製が展示されていました。Canon文化財未来継承プロジェクトのデジタル複製は、ガラス張りで別展示されています。

ガラス越しだとなかなか見えなかったりするんですが、こちらはマジマジと舐め回すように(笑)

本当は京博の琳派展で3つの風神雷神みれてたら一番よかったのにな〜(^_^;)


以前三十三間堂に行った時、千手観音菩薩立像の前に確か観音二十八部衆と一緒に風神雷神がいたのだけど、宗達が製作にあたり参考にした....と言われていますが、いくつかの違いがあります。





風神

風神は、手足の指は、ともに5本
対する三十三間堂の風神は手の指は4本足の指は2本。

角があるけど、牙がないのは、なんでだろ?


ついこの間まで古事記を黙々と読んでいたんだけどそこにも風神が出てきてた。シナツヒコって言ってイザナミイザナギとの間に生まれた神様。

この、風神が持っている大きな袋(風袋)で、吹子ふいごのようにして風を起こすんだって。

この風袋ですが、よーく見るとあるものを思い出すんだけど.....同じ風に関連するもので、風向きなんかを観測する吹流し(吹流し - Wikipedia)に形がよく似ているよね。

ここから来ているのかな?と調べてみたものの、鯉のぼりくらいしか出てこなかった。あれれ、、、、調べ方が悪いのか....?

ただ、この吹流し、宗教的な要素があるものもあり(こいのぼりもそれにあたります)少なからずこの風神が持っている風袋をモチーフとしているんじゃないかと勝手な妄想。

風神の風袋自体は、古代ギリシャの風神が起源みたい。もうギリシャ神話まで手は出せませぬ。というか、ギリシャの風神が持ってる風袋がモチーフの方が正しいのかな?世界共通だよねきっと。(笑)


神様というよりは"妖怪"として扱われている事が多い風神様。なんでも、季節の変わり目に引きやすい風邪は、風神が起こす災いが由来なんだって。


江戸時代の奇談集に『桃山人夜話-絵本百物語-』というものがあります。

その第5集に"風の神"というお話がある。

桃山人夜話 ~絵本百物語~

桃山人夜話 ~絵本百物語~

  • 竹原 春泉
  • 小説/文学
  • ¥700
iBooksだと、画図篇はp63、翻刻訳篇はp198、現代語訳篇はp356にあります。


そこから一部抜粋すると、

"俗に風の神と云は邪気也。邪気はもののすき間をうかがひてはいるなり。"

"風の神は、あたたかとさむさのひまをねらへり。"

とあり、

画図内は、

"風にのりて所々をありき、人を見れば口より黄なるかぜを吹きかくる。其のかぜにあたればかならず疫傷寒をわづらふ事とぞ。"

とあります。

なるほど、風の神...同じ読みで風邪の神とも言えましょうか、、、黄色い息とかヤダ臭そう...とか思いますけども、この黄色は五行からきてるんだって。

この黄色い息、黄砂なんだとか。
確かに黄砂は風に乗って、しかも五行思想の本場中国からやって来るもんね。


インド→中国→朝鮮半島→日本という具合にいろんな国々を経て日本にやって来た仏教なので、その国々を経てはたまた、いろんな時代によって変貌する様を調べてみるのも楽しいかもしれないね!

が、しかし!狛犬探究に忙しくて出来やしないよ!!泣きたい!!




雷神

対する雷神は、角が2本で牙(上向)
この角ですが三十三間堂の雷神に角のようなものは見当たらない、、、あと髪の毛が三十三間堂の雷神さんはめちゃめちゃファンキー!!


指は、手が3本、足が2本が三十三間堂
宗達版は、風神同様5本です。
風神もですが、人に近づいている感じがします...が、角が生えて、、さらにちょい妖怪チックに。

風神に比べるとデベソなんだよね。意味ないかもしれないけど意味もあるかもしれない。

ほら、雷が鳴ったらヘソを隠しなさいよ〜!何て言われた事ないですか?迷信も多々あるけど昔の人の知恵って凄いもので、ヘソを隠すような態勢をとると落雷の危険性が格段に下がるんだって。あと、腰を低くしてお腹(へそ)を守るように走ると身を守りながら逃げるにはそれが1番早いらしいんだって。



どうしても、雷神で気になってることがあって、何故白い肌にしたんだろう?

雷さまって、赤いのが主流じゃない?
浅草寺の雷神も赤肌だよね。

そして愛してやまない北野天満宮にある、国宝 北野天神縁起絵巻も、赤鬼のような出で立ちの雷神がおります。

風貌に関しては、いろんな所の風神雷神を視察して掛け合わせたのではないかと推測。



五行思想から来てるのかなんなのか調べると調べただけ、いろんな説が出てきてさっぱりわからないんだけど、ここまで刀剣乱舞全く関係ない事散々書いてますけども、まぁこの記事は最初から最後まで全く関係ない話ですけども、

刀剣乱舞始めてから寺社仏閣とか歴史とか多少なりとも興味を持って読んだり調べたりゆかりの地巡りしたりしてるわけですけど、最初の内は割と見てるだけ行ってるだけが多かったものの回を重ねると不思議に思う事がたくさんあるわけで、やっぱ調べるじゃないですか。

で、割と多い確率で、ある言葉を目にするわけです。


と、いう説がある。


なわけ。つまり、歴史って諸説で出来ていてある日突然、やっぱりこっちっぽい。と、上書きされて、さらに年月経って、研究の結果こうである事が明らかに..!!とかあるわけで、

どれが正しいかなんてわからんと。

科学的に解明できるものは、それが明らかになるのかもしれないけれど、文献での事は、どれが正しいというのはきっとないんだよね。

ちょちょっと書き足しされちゃったり、あと二次創作的なものがあったりもするから尚更。

だからいろんな人の考察を見て自分が1番しっくりくる説で自分なりに受け止めるのが1番なのかもしれないなって風神雷神調べてて思ったんだよね。

信じる信じないはあなた次第...

みたいな!!学業的なお勉強に関してはそうはいかないけど、鎌倉幕府の始まりだって私達が教わった年と今は違ってるんだからそんなもんだろう。ビックリだよ1192年が1185年に教科書変わってるんだから(笑)

よくTwitter見ていてこれが違うあれが違うそれは違う間違えてる!!と否定されて意気消沈してる人や、はたまたゲームとかでも歴史が違うとか批判されてるのとかも見た事あるけど、別にそういう説もあるでいいと思うんだよね。ゲームなら尚更二次創作だし、もしも〇〇が〇〇だったならとかで自分なりに解釈すれば良いと思うよ〜と最近思うわけである。その方が楽しいじゃない!!だから考察する人もなんか言われて意気消沈する事などないよ。そうくるか!と、少なくとも私は思うよ!!


おっと!話が脱線しちゃったよ(笑)

雷神の事だった!!
ひとつ興味深い説があって、俵屋宗達と親交のあった角倉素庵(すみのくらそあん)という人物がいます。

この人すごい多彩な方で、土木事業家でもあり儒学者でもあり書家でもあり貿易商だったんだって。

凄いわ...。

素庵は、ライ病を患い、皮膚が白くなる白らい(びゃくらい)という症状が出ていたそうです。1632年62歳で亡くなりました。

親交深かった素庵の鎮魂を込めて雷神を白肌にしたという説がありました。素庵を描いたのであれば、何となく五本指にした理由がつく気もする。

製作時期に関しては、ここでも諸説あるけど丁度素庵が亡くなった前後に描かれているようです。その関連でこの説が出たのだろうけど、対峙する風神は、自分自身(宗達)を描いたのでは?とも言われている。

成る程だから、風神は牙がない?まだ自分は生きてるから?

考えたらきりがない。でも考えるのはめちゃめちゃ楽しい。いつまでたっても終わらないから、今回はこの辺で思考回路をストップ!!って事にします(笑)知恵熱出ちゃうよ!!



二体一対っていろんなところを見渡すとありますけれども、最近の私が熱くなっている狛犬やら麒麟も麒と凛、あと平等院鳳凰堂の屋根にある鳳凰も、鳳と凰で陰と陽なんです。金のシャチホコもか!

つまり、一対で初めて何かが起こるということなんじゃないかなーと。

これってつまり、1人じゃ何も始まらないよという教えなのかもしれないね。違う理由の対もあるのだろうけれど。


金澤祥子 書 "風神雷神"

長々やり過ぎてしまった.....実は、長ったらしく書いた上の風神雷神図屏風(複製)と同じ部屋に展示されているもうひとつの風神雷神があって、建仁寺に来ると毎回驚かされる、、、

とか言ってまだ2回しか来てないんだけどーー!!二度ある事は三度あるって言うし三度目だって絶対驚かされるに決まってるよね。驚きだぜ!!!!


書道家金澤翔子さんの書です。
めちゃめちゃダイナミックで凄まじい存在感で、見た瞬間ゾワゾワッと来たんですよ。

2009年に、建仁寺に奉納されたんだって。
前回拝観受付してすぐ何故わたしは素通りして行ったんだよ...自分が意味わからない。

これ写真じゃ本当に伝わらないんだよな、、、こんなもんじゃないんだよ。凄いんだよ、、、

風神雷神を書で表現する。
それが、されているわけです。


実は、ふと欲求に駆られて帰りの新幹線である事をわたしはやったのです。

ふたつの風神雷神を.....重ねてみたかった。



震えた....


勝手な解釈ですが、風神は空から風を吹き付け、雷神は、雷を落とす、、、という意味があるのかもしれない。

だから、風神の風は、上にあり、雷神の雷は、下に雷が書かれているのではなかろうか....と。




金澤翔子さんについてはこちら。
よくあんな小さな体でこんなダイナミックな書が書けるものだ...エネルギーが凄いよ。

www.k-shoko.org

©︎金澤翔子公式ホームページ


でね、なんでこの書の事を書きたかったのに長々書いたかっていうと...素庵さんって書家じゃないですか。

つまり、金澤翔子さんの風神雷神の書と、宗達風神雷神の融合、、、

調べていて、最後にもう一度この画像を見た時、


素庵と宗達が談笑しているように、わたしには、見えたのです。


www.kyohaku.go.jp

©︎京都国立博物館

建仁寺 詳細&アクセス

〒605-0811 京都府京都市東山区 大和大路通四条下る小松町584
拝観時間:10:00-16:30(3/1〜10/31)
10:00〜16:00(11/1〜2/28)
受付時間になります。閉門はそれぞれ30分後。
12/28〜12/31は、年末拝観休止です。ご注意!!
拝観料:500円(大人)

website: http://www.kenninji.jp

アクセス
【電車】

【バス】

  • 市バス"東山安井"下車徒歩5分


©︎google map : https://goo.gl/maps/kLRjC6NXqXq

ここまで、語りまくるとやはりNo photo〜の方で書いた方が良かったのでは?感がしてならないよ(笑)


でも、建仁寺!!行ってみて欲しい!!マジでマジで!!是非に!!!


とりあえず熱く語ったと同様に気温熱くて死ぬかと思ったけど、真夏の京都舐めてかかってたよね!!でも、記事を書いている今は、手がかじかんでいますよね!!サクサク更新します(叫)



ではまた!!