とある審神者の本丸

薩摩國所属の審神者による遠征記録報告書

【 東山巡り 】急な階段とカラフルなくくり猿(12/3)【八坂の塔+八坂庚申堂】


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人生初めて春コミに行ってみました。

東京ビックサイトには、デザフェス出展した時に来ていたくらいだったから、わー!!一般で来るなんてしかもコミケだよーきゃー!!初体験♡とか思っちゃってたわけですよ!!!

夏や冬はTwitterで見たことあるけどさすがに春はそうでもないだろ・・・なんて浅はかな考え方してたんですけども・・・・・

・・・ふ

ふぇぇえぇwww

関ケ原の戦いなのかホビットの五軍の合戦なのかもうわかんないんだけどとりあえず私は、戦に参戦してしまったんだ・・・・・


そう、思ったのはいうまでもありませんよ。


でも、ほしかったものは全て買って帰ってきましたよ


こんばんは、あめんぼです。
春コミでは最多の85,000人の荒武者(え?)達が戦に参戦したそうな。



さて、旅の続きといきましょう。


八坂神社を後にして次の目的地へ!!

道中に人相書きみたいのがあったり。

八坂の塔に向かっててくてくと塔の下商店街を歩いているとあります。

八坂庚申堂

ここは、絶対に行きたいと思っていたのです。お寺なんですけども目を惹くカラフルさなのですよ〜!

この時は、門の修復工事が行われていたけれどこのビタミンカラーが飛び込んできてすぐわかりました(笑)

正式名称は、大黒山延命院金剛寺といいます。ご本尊は青面金剛(しょうめんこんごう)。元々は、金剛寺秦氏菩提寺だったようですが浄蔵貴所(じょうぞうきしょ)が庶民が気軽にお参りできるよう八坂庚申堂を建立したんだとか。

入谷庚申堂(東京:廃寺となり現在は小野照崎神社内に庚申塚がある。)・四天王寺庚申堂(大阪:秘仏開帳は60年毎)と共に日本三大庚申と言われています。八坂庚申堂が日本最古の庚申堂なんだって。

浄蔵貴所は、法力を使って色んな不思議な伝説を残している人なんだけども修験僧とかなのかな?


境内いたるところに飾られているこのポンポンのようなカラフルなものはくくり猿という手足をくくられて身動きがとれなくなっているおさるさんです。

なんだか可哀想に見えてしまうんですが、自由気ままに欲の向くまま走り回る猿を人間の欲に喩えて、人間の欲望が動き回らないようくくりつけられているそうです。欲を1つ我慢すれば願い事が叶うって言われています。縁結びのご利益とかもあるんだとか。


この、カラフルさが可愛いと女の子に人気でこの日もたくさんの着物を着た女の子達がくくり猿をバックに写真撮影をしておりましたよ。


庚申信仰と三尸の虫

八坂庚申堂は日本最古の庚申堂なので、最古=庚申信仰発祥の地。(諸説あり、四天王寺庚申堂が最古で、四天王寺から勧請という説も。)

庚申は、干支の(かのえ),(さる)の日にあたります。(中国の陰陽五行思想に基づいて)

道教では、人の体内にいる三尸の虫が60日に一度の庚申の日の夜、人が寝ている間に体から抜け出し天帝(閻魔大王とも)にその人の悪行を報告しに行ってそれを聞いた天帝は悪行の度合いによって人の寿命を縮めたり死後の行く先(多分六道の地獄道とか餓鬼道とかそこらへん)を決めるんだそうだ。

ただ、人が起きていると三尸の虫は外に出る事が出来ないから天帝の所に虫を行かせないために徹夜をして夜を過ごしたんだって。これを守庚申庚申待っていうそうだけど、人が集まる場は、宴が始まるわけで、なんやかんやで三尸の虫封じの儀式とうたいつつ、日本では宴の場...みたいな感じだったんじゃなかろうか。

織田信長も庚申待で酒宴を開いた〜なんて話もあるようで、信憑性は薄いですが度々トイレに立った明智光秀に腹を立てて暴力をふるったとか振るわなかったとか。

でも寿命が縮んじゃうのは恐ろしいよね。
酒盛りして騒いでなんとか眠らないでいたいけどやっぱり心配。そんな時救世主現るってなもんで青面金剛さんを庚申待で祀るようになった。なんでも三尸の虫をむしゃむしゃ食べちゃうんだって。願ったり叶ったりななんともありがたい神様だけど、実は鬼病を流行らせる神様でもある(そして、悪人も喰らうからなんだかんだで三尸の虫が罪状報告するまでもなく青面金剛がパクリと食べちゃうんじゃちょっと三尸の虫も気の毒な気がするんだけどね(笑) )

まさに毒を持って毒を制す。そんなわけで、日本では庚申待の本尊は青面金剛になったんだとか。


庚申信仰は調べていたらなかなか興味深くて、庚申さん巡りをしたくなったので追い追いまた詳しくまとめたいと思います。



ふと、思い出したことがあって、蟲師という漆原友紀先生の作品を、ご存知の方は多いと思います。映画にもアニメにもなっていたよね。

蟲師 全10巻 完結セット (アフタヌーンKC)

蟲師 全10巻 完結セット (アフタヌーンKC)

  • 作者:漆原 友紀
  • 発売日: 2011/02/28
  • メディア: コミック

志摩冬青という名義でも活動していた時期があって、いつだったか...うーん、映画を観に行った後だったからちょうど10年前だ!!BOOK OFF行った時にたまたま買ったんですよ。

今とは画風が少し違うので最初、同じ作家さんだと思わなかったんだけれど....

こちら!バイオルミネッサンスっていうタイトル。短編集です。その中に....

虫師という作品が収録されているんです。あれ?なんか設定が似てるな?と思ったら作者のかただったっていう偶然。"蟲"ではなく、"虫"の字が使われているんたけど、この短編集の虫師の中では、三尸の虫がちらりと取り上げられています。ギンコではなくて、新米虫師の菊という男の子が主役。こちらの方が先なのに、主役が子供なので新鮮味があります(笑)

とはいえ、道教での三尸の虫とはちょっと違って"虫師の世界"での三尸の虫ではありますが。


ブログ更新につまづくとなかなか進まないのが本丸ブログの悪い所なんですけども、のんびりしていたら丁度良いタイミングに、4月3日....

この日がなんの日かというと私の誕生日なんだけどね!!おめでとうとかお誕生日プレゼントとか受け付けてるけど、そんな事じゃなくてですね(笑)庚申の日なんですよ!!

今年2回目の庚申の日、二庚申です。(初庚申は2月2日)

全国の庚申さんでは、庚申待が行われていたんじゃないかな?八坂庚申堂でも御縁日で参拝者が沢山いたと思います。

この日は、庚申護摩供や猿形にくり抜かれた厄除けコンニャク焚きのご接待が受けられるんだそうだ。なんでコンニャクなの?って思ったんだけどコンニャクって三尸の虫が嫌がる食べ物なんだって。

このコンニャクを北を向いて無言で食べたら一年無病息災だそうで、なんだか無言で決まった方角向いて食べるなんて恵方巻きみたいだなぁ。

ちなみに今年2017年の庚申日は、全部で6回

  • 初庚申:2月2日
  • 二庚申:4月3日
  • 三庚申:6月2日
  • 四庚申:8月1日
  • 五庚申:9月3日
  • 納庚申:11月29日

なんだそうだよ。
この日、庚申さんのある地域に旅をしていたら立ち寄ってみると良いと思いますよ!

八坂庚申堂では、朝から翌朝まで庚申待ちをやっているそうなので翌日休みとかで次の日響かないようなら庚申待ち体験してみたりとかね、してみたいものだよね。次の日仕事だと睡眠不足でトチッて大目玉くらっちゃうから元も子もないよ;;;;;;

本堂には、見ざる言わざる聞かざるの三猿が安置されています。境内色んなところにお猿さんいるみたい。後から知ってミスった〜〜って(笑)

本堂前にある香炉にも三猿。

鰐口の上のこちらも三猿....らしいです。

諸説ありますが、この三猿は

三尸の虫になぞられていて、(天帝に)見ざる、聞かざる、言わざるで、罪を報告しないっていう意味が含まれてるとか。


八坂庚申堂御朱印


"庚申尊"と書かれています。

八坂庚申堂詳細

大黒山 金剛寺 八坂庚申堂
〒605-0825
京都市東山区金園町390
Tel&Fax 075-541-2565
拝観時間 9:00~17:00
Web:http://www.geocities.jp/yasakakousinndou/index.htm
八坂神社から徒歩約5〜10分前後
市バス:清水道下車 徒歩約7分

八坂の塔(法観寺)

続いて八坂の塔へ・・・・
ここは、東山を以前巡った時、景観としては何度も見たことがありました。東寺と同じく、この五重塔をみると京都に来たな~と感じるんですが、いつも眺めていただけだったから今回は内部にも潜入してみようと思い行ってみました。

坂道をテクテク歩きながら近づくにつれて当たり前だけど大きくなってくる五重塔にわくわくする。

丁度フレームインしてきた人力車に奇跡を感じる!!
ぎゃーっ!!今回の旅で一番のお気に入り写真となりました。



舞妓さん体験の方々も絵になるね!!
※掲載許可いただいています。ポーズ決めてもらったのよりこっちのが自然だったりなど(笑)

〜小学生拝観NGちょっと怖い内部拝観

八坂の塔は正式名称法観寺

聖徳太子が創建したとされています。
度々火災に遭っていますが、源頼朝だったり北条貞時だったり足利義教だったりが、再建してくれて今に至っていて東山のランドマーク的存在になってるんじゃないかなと思います。

五重の塔のある風景....を眺めるのもいいけど、やっぱり内陣に入って見たいじゃないですか!!殆どの人は外で写真撮るだけなので、貸切状態で拝観できるから運良く公開日に当たったらおすすめ。400円で内陣二層目まで拝観できます。気まぐれ公開みたいだからいつ公開してるのかは不明ですが...(笑)


が、

見出しで書いているけれど...小学生以下は拝観不可なんです。

別に、化け物が出るとかじゃなくて
階段がね、急なんですよ。階段っていうより、なんつーか急斜面、否、斜面あんの?これ梯子なんじゃね?レベルなので着物は当然登るの無理だし、靴も変なの履いてると多分落ちるし(逆に変なの履いたら文化財傷つけるから脱げ)、スカートとか履いてたらもし下に人がいたら丸見え状態...まぁ真っ暗だけどな!!

ってな感じの恐怖の階段が待っているんだよこれが!!正直私も登れても降りるの怖かった。梯子の上り下りするみたいにしたほうが良いよ;;;特に降りる時!!

特に撮影NG表記はなかったんだけどなんとなく撮っちゃいかんのではって思って写真撮らずで無いんだけども、中心磁石が飛鳥時代の創建当時の物だったり心柱がどっしりと均衡を保っていて、圧巻ですよ。

耐震に優れていて心柱のあるこういった五重の塔って地震ではなかなか倒れないんだってね。傾いたことはあるみたいだけども....

本尊の五智如来像もかなり間近で参拝することができます。暗いのでちょっとゴクリとなった時もあったけれども(笑)

次は、いつ内陣公開の日と出会えるだろうか....さらに動きやすい服着て登りたいよ!(笑)

平維盛を破った木曽義仲(源義仲)の首塚が境内にあります。平家を破った英雄なのに威張りったーで部下も乱暴者だったから周囲に嫌われて結局三日天下で終わっちゃったよというあれこれ話が平家物語に載っておりますよ!

八坂庚申堂を創建した浄蔵貴所が、八坂の塔でもすごい事やったらしいんですよ。さっき五重の塔の耐震に優れていてなかなか倒れないんだってねなんて書きましたが、昔々八坂の塔が傾いた方角には必ず凶事があると言われていて、浄蔵が、ムムッ!!と祈念したら傾いた八坂の塔が元に戻ったそうな。

ほんとかよー!!どうなっちゃってんのイリュージョンなの?いいえ、法力です。的な?ビビるがな。

八坂の塔詳細

法観寺
〒605-0862
京都府京都市東山区清水八坂上町388
tel 075-551-2417
不定期公開要確認
拝観時間 10:00〜16:00
拝観料:400円(中学生以上)
小学生までは拝観禁止



八坂庚申堂で紹介した虫師の、方が気になる方は、こちらからどうぞ。どちらも絶版されちゃっている...みたい?だけど一応古本屋さんのAmazonにはありそうです。

フィラメント~漆原友紀作品集~ (アフタヌーンKC)

フィラメント~漆原友紀作品集~ (アフタヌーンKC)

  • 作者:漆原 友紀
  • 発売日: 2004/09/22
  • メディア: コミック


まだまだこの本丸・・・・年を越せそうにないんですが・・・ああおそろしやおそろしや。
そんなわけで、続きます。

ではまた!!