とある審神者の本丸

薩摩國所属の審神者による遠征記録報告書

【 #宮島探訪 ② 】永遠の未完成建築と狛犬乱舞(12/16-17) 【千畳閣+α】


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新刀剣男士チラ見せ来ましたね〜〜!
誰だろう楽しみだね。

こんばんは、あめんぼです。
資材と富士札の用意は完璧です。



宮島探訪2日目(12/17)は、8時ちょっと過ぎに広島から宮島に到着したんだけどなんということかJRのフェリーが故障していて欠航。(帰りは出港してたから午前中欠航してたのかな?)

宮島松大汽船で宮島口まで行きました。乗り場が連なっていて良かった。この日は行き帰りこちらでお世話になりました。旅には何かしらのアクシデントが付き物。どうにかなりますって!!ってな感じのアクシデントなら後から笑い話になるのが旅の面白いところでもあるよね。

大杓文字

2016.12.16

今回もブログ構成上、2日間をごちゃ混ぜにして書いちゃうけれど、宮島到着後郵便局で風景印をもらった後、ちょうどお隣・・・?付近にあったのが、これ。

デケエ!!!!

旅行前に、ガイドブック見ていてデカイしゃもじがあるよっていうのは知ってたんだけどまさかこんなにデカイとは・・・・・高さは、7.7mで幅は、2.7m…重さはなんと2.5tもあるんだって!キリンよりでかいぞマジかよ!!!キリンだってあんなにでかくて6mそこそこなんだぜ・・・ポッチャリ系じゃないと2.5tまではいかないはずだ・・・私が知ってるキリンは、せいぜい1.5tくらいだよ!?


厳島神社世界遺産登録されて時に、記念として今の場所に展示されたみたい。説明版に昭和55年~58年の2年10ヶ月かけて総勢300名で作ったんだって書いてありましたよ。宮島って杓文字が有名なんだね!というのが行く先々で知ることとなり・・・それは、後ほど書くとしまして・・・


ちょっとね、話変わりますけども、わたしPCで記事書いてる時ってGoogleマップ開いてることが多いんですよ。地図の埋め込み作業するのもあるんだけど、撮影した写真と地図(位置的な意味)でその時のことを記憶してるとこあるので、8割型地図を見て作業してるんですが・・・この大杓文字もそうそう宮島郵便局ここにあって郵便局の次にこれが衝撃だったんだよね~・・とか思ってたんです・・・


思ってたんですが!!!!


ちょっと・・ねえ、見て(笑)


"宮島の大杓文字と公衆トイレ"






確かにな、公衆トイレあった。しかもそのトイレ入った....でも、でっかい杓文字 with Tのくくりは.....わかってもらえるかなぁ...わたしのこのなんか胸のつかえが....



ちょっと、誰かに言いたかった(笑)
※2017年8月...Googleさんが修正しやがったのかトイレ表示がなくなりました。


ちゃんと撮れてる写真無かったけど、こっちは小さいけど、(って言っても大しゃもじで麻痺して小さく見えちゃうだけで、こいつもなかなかデカイんだよ(笑))杓文字の御神輿だって。



狛犬乱舞 in 宮島

宮島でも狛犬乱舞!!特に2日目は狛犬散策してました(笑)どうしても、会いたい狛犬がいたのよ。

  • 大鳥居前

厳島神社に直行する場合の参道ルートの陸地の大鳥居にいる狛犬さん。大鳥居は石の鳥居では日本最大級!杓文字も、デカけりゃ鳥居もデカイんだよ。

2日間妙にこの狛犬達が人間ぽい顔立ちだなぁとか思っていたんだけど、鼻のせいかなぁ....実は、ちょっとだけこの狛犬達が怖かった。珍しいな...

顔が四角くてこの鼻で...多分顔のバランスが人間ぽいんだろうな。

この大鳥居の付近は、石垣も注目していただきたいんだけど、この石垣は豊臣系の石垣なんだよー!!広島城大阪城をお手本にして造られたそうだけど、厳島神社のこの石垣の方が先に造られてるみたいね。

  • 参道

片足を玉に乗せているタイプの狛犬は時々見かけるけど両前脚を大きな玉に乗せて後ろ足で立つタイプの狛犬は初めて見たかもしれない。面白いね!

最近、狛犬探訪に余念がないので何冊か本を買ってたんですよ。この旅の時は把握してなかったんだけどこういった両手を玉に乗せている狛犬は、広島型(または、玉獅子型)っていうんだって。広島や岡山付近でよく見られるタイプの狛犬らしいです。玉は転がるから、物事がうまく進みますようにっていう意味合いがあるみたい。縁起のいい狛犬さんなんだね!

厳島神社の、舞台にいる狛犬は、これまたとってもかっこいい!!青銅製の狛犬で、とっても凛々しい顔立ちだよね。写真映えするなぁ...ここまで尻尾が九尾狐みたいにうねっているのも賑やかで面白い作りだね。

江戸時代に寄進されたものらしいですよ!

ここまで、はっきりした形だとシルエットが美しく撮れるに違いないからきっと夕方...季節は秋かな〜〜...そのくらいの頃に、逆光で撮ったらかっこいい写真が撮れそうだね。とか思っちゃったよね!あと、雄雌ちゃんと区別されてた。すまん、今現在進行形で、雄雄,雌雌,雄雌統計してる最中なんだよ。何目指してるのか自分でもわかんないんけど!!

丸々していて可愛い狛犬!!これは、名品展見た後に見つけて写真撮ったのですよ〜〜!かまえ型タイプの狛犬出雲式


三女神で田心姫(たごりひめ)がおりますが、出雲の大国主と結婚してニ子神を生んでいます。厳島神社内に大国神社という摂社があって、祭神は大国主なので田心姫の旦那さんだしその関係で祀られているんだろう。

宗像→出雲(で田心姫が子供を産んでから)→厳島の経路でやって来たんじゃないかなと思うのだよね。と、いうのも....

厳島神社の社紋は出雲大社の社紋とよく似ていて厳島神社三つ亀甲剣花菱出雲大社は二重亀甲剣花菱なんだって。

そこら辺ひっくるめて出雲式の狛犬がいるのも
頷けると思うのですよ。

  • 幸神社

2016.12.17

この神社に来たかったのだよーっっ!!前日ウロウロ散策してた時めっちゃ目の前通ってたのに幸神社と気付かずに通り過ぎたりしてたわけで、地元の人に聞いた時連れてってくれてそしたらここでwえっ?って拍子抜けしたわぃ。扁額は要チェックせねばなりませんね;;;

厳島神社の境外末社になります。
祭神は猿田彦神です。

この鳥居は昔は木造だったそうで、厳島神社海上大鳥居みたいな造りの鳥居...石の鳥居でこの手の造りは珍しいんだって。

御由緒によると、昔は牛王社(ごおうしゃ)と呼ばれていたけれど、仏教的なので厳島神社末社道祖神社と改称されたそうで、幸神社っていうのは俗称みたいですね。(以前はこの辺りは牛王町って町名だったらしいんだけど幸町に変わってその関係でそう呼ばれるようになったみたい)

社殿の背後には陰陽石があり道祖神御神体といわれ〜・・・って書いてあって

陰陽石あるの?社殿の背後?背後って見えんの?


凄まじい体制で社殿の奥を覗いてみたら←

あった!これか・・・
神社ってしばしば性的なものがありますが(誓約も神々のセックスですしね....←)

陰陽石は、陰石は女石、陽石は男石といって、まぁ...なんだ、あれだよ。ニュアンス的にはそういうことなんだけどもね、子宝の神様とか夫婦円満とかそういった願いを込めて崇められていたりするんだけど、わたし独り身だったわ.....縁結びよろしく頼みます....

普段は、柵で中には入れないんだけど8月15日に例祭があってその時は中に入れるみたいですよ。夏休みに子宝祈願とか夫婦円満祈願はたまた縁結び祈願なんぞしてみてはっっ?とかね!半年遅れの更新だからって白々しく夏休みにいかがかな?とか言っちゃうよ。


写真撮り忘れておりましたが、陰石は神社の右隅にあっていつでも見れますよ。陰陽って言うくらいだからもうひとつ対の石あるだろう?ってキョロキョロしてたら、不審者と思われたのか(←・・・)散歩してた老夫婦が、そこにあるのが女(陰)の人の石だよ。って教えてくれて、という事は、写真の石は男(陽)の方って事で・・・・

なんてことはないただの石なんだけどね。(それ言っちゃ元も子もない罰当たり)



って違う!わたしは狛犬を拝みに来たんだよ!!


いたーーーっ!!これだよこれ!!この狛犬見に来たのだよ!!やったーーーっ!入れないから柵越しにほんと不審者ばりにへばりついて見てたんだけど、否不審者だな。

木造の狛犬だよ〜!そんでもって凄い牙!!
獅子の方は少し細身なんだけども、

狛犬の方は、がっしりとした感じがするね。
女の子だから肉付きいいのかしら。雄々しい顔してるけど陰陽石あるくらいだからこの子は女の子だと思うのよ。

本殿の大床の左右にこういった木造の狛犬を対で配置されて御扉を守らせる...この配置の仕方は平安時代のもので、広島県内だとここだけしかないんだよ〜!マジかーっっ!絶対行かないとって楽しみにしていたのです。逢えてよかった幸せだ。

小さな狛犬ではあるけれど、昨年北野天満宮狛犬展I&IIで拝観した木造の狛犬さん達より少しだけ大きいのかな?という印象。


北野天満宮狛犬展についてはこちら。

宮島で見た狛犬は、耳が特徴的だなと思っていたんだけど、飛び抜けてここの狛犬の耳は特に横耳が強調されている感じ。獅子の歯のむき出し方といい野性味があって、語弊がある表現かもしれないけど限りなく"犬"に近いように見えたのでした。

豊国神社(千畳閣)

さて、お次は豊国神社へ!!
五重の塔を目指してテクテクと。

この五重の塔は、フェリーからも見えるし宮島内を散策していると色んな方角から見えるんだけどこの、五重塔は撮影スポットいっぱいあるので宮島探訪シリーズの最後に紹介しようと思います。

室町時代に建てられたもので重要文化財
宮島のランドマーク的存在のような気がします。

組物が凄まじく美しい。
軒先の反りがこれでもかってくらい反り上がっていてどちらかと言うと、、、中国建築っぽい感じ...?唐様?

何故だろう...神仏分離の時取り壊される事なく無事だったんだね。これこそ仏教っぽい建物なのに...今は、こちらも明治の神仏分離時に大願寺に遷されたんだって。


  • 千畳閣


五重の塔の向かい側にあります。外観ちゃんと撮った写真が無かった〜;;;フレームに入りきらんデカさ。広角レンズが必要だね。

建物の西側に進んでいくとなんと建物の真下を歩けるのです。ここで鹿とご対面〜〜とかしたら良かったんだけど待ってたけど鹿は現れなかったよ...残念。

建物の周りをぐるっと水路で囲まれています。静かだから、耳をすませるとさわさわと水の音なんかもして気持ちが良かった。時々鹿も水飲みに来たりするかもしれないね!

外周をぐるっと一周してから千畳閣に入るよ〜!!!

  • 秀吉の永遠の未完成建築

中に入ると、太い柱が何本も建物を支えているんだけどとにかくすっぱぬけた空間、そしてだだっ広い...!!!857畳の畳を敷ける広さから千畳閣と言われています。1000畳ないですがな!とか野暮なことは言うなかれですよ。

豊臣秀吉が、千部の経を毎月読経させるために毛利輝朝の使僧、安国寺恵瓊(あんこくじえけい)に命じてこの大経堂を建てさせたんだとか。その額一万石...今だと約10億円の建築費用だったそうで、、、、が、しかし、未完成のまま終わっています。

秀吉が亡くなっちゃったんですよね...で、おまけに建築を命じられていた安国寺恵瓊関ヶ原の戦い後に西軍の首脳とみなされ処刑されてしまって、あとを引き継ぐ人がいなくてそのままになってしまっているんだとか。

こうやって見るとわかり易いと思うんですが、殆ど壁が無くて扉もない。言葉通り未完成建築なんだけどこれが非常に開放された空間で風通りがいいんですよ。夏場は納涼に最適と江戸時代の人々は楽しんでいたみたい。

が、しかし...時代変わって平成は...割と閑散的な気がしました。この時は、冬だったからなのか...?厳島神社へはやっぱりみんな引き寄せられるように向かっていくけどこちらにはポツリポツリ...といった感じ....意外と穴場なの?知らないって事はないと思うんだけど遠巻きに眺めて終わりって感じなのかな...?

まぁ、江戸時代も厳島神社は大変な賑わいだっただろうけども(笑)


もしも完成されていたならどんな建築だったんだろうね。秀吉の事だからきっとキラキラした大経堂だったかもだね!

ここは、本当に見晴らしが良くて、厳島神社も上から眺めることができるんだよ〜〜!左手側に見える裸ん坊の木は大イチョウで季節にはすごーく美しいそうですよ!銀杏臭がもしかしたら風で舞ってくるかもしれないけど←

ここから厳島神社につながる階段とか作る計画とか当時されてた?みたいな事どっかで聞いたような読んだような...幻聴か?幻覚?妄想か?大丈夫かわたし...記憶曖昧が多いですよ最近← (それを人は老化という)


昔は、ご本尊があって釈迦如来がいたけど神仏分離で今は厳島神社の出口前にある大願寺に遷されているそうで、大経堂から豊国神社に改称。現在は、豊臣秀吉加藤清正が祀られております。



  • 杓文字乱舞


さて、冒頭で宮島は杓文字が有名なんだね〜〜なんて話をしましたけども、千畳閣の杓文字乱舞っぷりはなかなかのものだよ!大きい...というか、巨大な奉納杓文字の数々!!


ご飯をよそうことから

飯取るめしとる→(敵をor幸せを)めしとる

という感じで必勝祈願や心願成就の縁起物として奉納される方が多いみたい。おみやげ物屋さんも祈願系のお土産が多かったですよ。

弁天様が描かれたものや...

あ!あんなところにも!!めっちゃ高いとこにある...

これは凄かったな〜〜!龍が描かれた奉納杓文字!!実際目にするととっても迫力があります。まだまだ沢山ありましたよ!

  • 絵馬乱舞


おまけに絵馬の量もハンパないです。これでもかってくらいありますよ。奉納絵馬&杓文字の博物館みたい!!

囲碁の絵馬って初めて見たかも。絵馬も本当に種類豊富だなぁ....

吐血の局の図になっているそうですよ。
向かい側には厳島神社御鎮座式年千四百年祭奉納囲碁大会の時に奉納された絵馬とかもありました。

この狛犬の絵馬はお気に入り。
ユーモアに富んだ表情で見ていて飽きないよ!

宮島らしく鹿の絵馬もありましたよー!

連名でずらーっと書かれた絵馬の中にオノヨーコとジョンレノンの名前があったやつもあって、おー!ラブ&ピースじゃん!とか思って写真撮った気がしたんだけど画像探したけど無かった...あれー?手ぶれてるの良くザクザク削除しちゃうからブレてて消しちゃったんかいな....?



昔の方位計もあったんだけど、めちゃめちゃデカイ!!これ重さ凄そうだな〜;;;杓文字もでかけりゃ、建物もでかけりゃ、、、、方位計もデカイ!!大きいことは良いことだって三日月ジイヤも言ってた。


あの賽子.......振らねばなるめぇよ




龍の彫刻

目は硝子なのかな?


この象の木鼻は神仏分離の時一度切り落とされてるそうで...大正時代の修復の時新しく作り直したんだとか。4つある内の1つだけは、保管してた方がいて修復の時に寄贈されて元の場所に帰って来たんだって。

この画像の象がそれで、現存する創建時のもの!

現大鳥居の扁額の先代の扁額があったよ!
す、凄い!!あ!丁度この写真で見えるからついでに書いちゃおう。未完成だから天井がないんだよ!剥き出し空間。ヘェ〜!こうなってんだって眺めるのもまた楽しいよ!

  • 床も面白いよ!


三日月?

杓文字も....!!

手裏剣....みたいだけど紅葉らしい(笑)

これね、床の修復跡なんだって。遊び心があって可愛らしいね!!ついつい探し回ってしまったよw



いやはやここは、ほんとに見応えありますよ〜〜!!面白かった!人によっては、へー...で終わるかもではあるんだけど、それはどんな事でもそうだと思うので、これは自分は好きかも知んない.....と、思った方は、十分に満足できる場所だと思います。

豊国神社御朱印


杓文字印が押されてます。

豊国神社詳細&アクセス

〒739-0588
広島県廿日市市宮島町
拝観時間; 8:30-16:30
昇殿料;100円
web:http://www.itsukushimajinja.jp/setumatusya.html#setumatusya08


唯一残念だったのは...後から知ったのだけど昇殿料支払う時にチケットいただけたらしいんだけどわたし貰ってないや(笑)ってとこでしょうかwww早かったからかな〜〜?知りたい事やそれ以上の話も聞いて来たから良しとします(笑)




※2017.07.03追記
宮島探訪シリーズ通して神仏分離についてがうるさい記事が続きますが...③は、多分さらにうるさくなるよていではあるんだけど、先日記事書いてたらうたた寝して8割できてた記事消えたというどうしようもない大惨事により、耗弱からの喪失に次ぐ絶筆(ちょっとまて図書館に迷い込んでる)の為一時は、だめだもう書けん打ち切りだ中途半端になるから①②も公開やめだと非公開にしておりましたが、案外しつこい性格してるんで持ち直しました。テンション上がったらまた続きを更新します....意地で...


とりあえず、息抜きのため、ちょっとタイムリープして来ます〜←


ではまた!!!