今年は、桜も早かったけど梅雨入りも早かったですね〜!!昨年は(現在進行形だけど)新型コロナウイルスのせいで、桜も藤も見に行けなかったわけですが、今年に入って段々考え方が変わってきましてこういう時は遠くを見るより近くを見てみようかなと思って地元を見回して楽しむようになって来たこの頃。桜も藤も地元で楽しんだのでした。意外と灯台下暗しだったな〜と思うことが多かったりしていたりします。
とはいえ、
旅はしたいんですけどね!!!
こんにちは。あめんぼです。
京都も大阪も東京も行きたいし東北にも九州にも行きたいとこ沢山あるっちゅうねん!!
さて、そんなこんなで時間が近づいて来たので妙心寺にやって来ました!!
※2018.04.07拝観
妙心寺 退蔵院
この日のメインは、退蔵院で、実は今回で二度目の拝観だったりします。
毎度のことで1回目の拝観はまだ更新できていないので前後してしまうのだけども←
2017年に京都国立博物館で開催された国宝展でも展示された、
瓢鮎図は、修行の為の問題(禅の公案)で小さな瓢箪でおおきなナマズをどうやって捕まえるか?って問題に京都五山の高僧31人の答えが如拙の絵と共につづられているものなんですけどここで書いちゃうと1回目の拝観のブログ書く時のネタが無くなっちゃうので(←•••)サラッとかっ飛ばしますが、瓢鮎図に関連してナマズと瓢箪をあしらった瓦がありました。(魔除けの桃が上に乗ってるものもあるみたいだけど気付けていなかった)
ちなみに瓢鮎図が、『鯰』ではなく『鮎』という漢字が使われているのは、中国では、鮎=ナマズなんだとか。ナマズは縄張りがあって住処を占有する魚だから
退蔵院の門を潜ってすぐにある大きな猫ちゃんと布袋さんが可愛いんですよ〜。退蔵院を出入りしている瓦職人さんが作ってくれたんですって!!椿の葉っぱに埋もれちゃってるけれど、仲良さそうだね 笑
妙心寺退蔵院のお食事付き特別拝観プラン 陽春の昼
今回は、通常の拝観とは異なり事前に応募をしての特別拝観なので、受付を済ませたらハイどうぞご自由に拝観を、というわけではなく少し境内で待機してから案内される感じでした。
渡り廊下を歩いていると縁先 に
近年では、神社仏閣で手水舎に花が埋め尽くされている花手水がフォトジェニックだと人気があるみたいだけど、それはそれで素敵だな〜とは思うのだけど、個人的には神社仏閣は(精神が)おちつけるところでありたいので、添える程度が侘び寂び感あって好きです。
花手水は...ほら、わたし多分テンションあがっちゃって高まっちゃうの自分で想像つくから... 笑
一旦案内された部屋で待機して、参加者の人たちが全員揃ったら副住職が、退蔵院や妙心寺についてスクリーンで映像を出しながらお話してくれました。
妙心寺は、元は花園法皇の離宮だったものを禅寺にしたとか退蔵院の名前の由来とかお食事後の見所について、瓢鮎図についてなどなど10分少々ではあったのだけど、この副住職さんお話が非常にわかりやすいもんで書籍なんかで既に知っていることもあったのだけどこんなに短く簡潔にわかりやすく話をまとめていていろんな面でためになったのでした。
副住職のお話が終わったら、書院に案内されてそれぞれ割り振られた席に座って、いよいよお昼。前の年に紅葉の鑑賞のお食事付き特別拝観に行った際もこちらでお食事をいただきました。
退蔵院の拝観は、お庭だけの拝観も拝観料だけで拝観出来ますが、お食事付きの特別拝観プランで応募をして参加した方が断然いいです。
お参りはやはりしたいじゃないですか。
お食事付きのプランなら非公開の方丈(本堂)に入ることができてお参りができるのと、同じくこれからお昼をいただく書院から入れる囲いの間という隠れ茶室に入る事が出来るのです。年に3回ほど...春夏秋と、チャンスがあるのでおすすめです。
特別拝観といって10人以上から受付で、方丈や囲いの間を案内付きで拝観することも出来はするけれど、流石に人を集めるのも拝観後はどうすんの?とか、考えるとしんどいですしね 笑
阿じろの松花堂弁当
お食事付きプランで食事を担当しているのは、妙心寺御用達の精進料理店 阿じろです。ミシュラン星付きのお店です。拝観後に、妙心寺の敷地を出たあと阿じろの看板を見かけてここか〜とか何となく撮った写真ですが、御用達だけあって妙心寺の直ぐ近くにお店を構えられています。
今回いただいたお料理がこちらの松花堂弁当。
揚高野豆腐、小巻湯葉、筍、絹さや、桜人参、桜大根、一寸豆
白味噌汁 中身は焼き豆腐と桜麩。
大根、蒟蒻、蓬麩の三色田楽
胡麻豆腐(三葉、山葵)、蒟蒻と林檎と春菊の白和合、いちご
こごみ、筍、さつまいもとパプリカの天ぷら。
あとは、ご飯と退蔵院謹製 桜のお干菓子がついたメニューです。
三色田楽と煮物が美味しかったなぁ...味付けが濃くないのが好きなので精進料理好きなんですよね。良く噛んで食べると味がジュワッと滲み出てきて大満足でした。
かくれ茶室(囲いの間)
お食事を食べた後は書院から繋がっている隠れ茶室"囲いの間"へ。退蔵院に前年初めて拝観した際もこの囲いの間に入る時、この床柱に描かれた雀が可愛いなぁと思っていたんですよ。当時は直に柱に描かれていたのかと思っていたんですよね。
今回参加した時に、たまたま茶室に入ろうとしたらスルッと柱が動いてギョッとしたらこの絵、薄い板に描かれているんですよね。
妙心寺って、参禅(坐禅を組んだり禅堂を学ぶこと)を第一主義とする事から茶道が修行の妨げになると考えられて茶道が禁止されていた時代があったらしいのだけど、執心のあまり密かに茶室を作ったそうなんですよ。
外部からは茶席だとわからない様に設計されていて確かにお食事をいただいている時は、白い壁に見えていたのだけど気付かぬうちに入り口が開いていたので構造は良くわからないのですけども、勝手に触るのは宜しくないので確認はしてないのでわからないけど、ここに隠し扉があると思わせないための仕掛けなんかあったりするのかな...?とか、密かに思っていたりします。ただの飾りな気もするけど襖自体どんな感じなのかも(出たら戻れないので)見れてないから実はずっと気になっていたりします。
本当は質問したりしたいな〜とか思ったりするんだけど、普段は入れない所に入れるメリットあれどこういった催しの時は気軽に声がけできないデメリット(お寺の職員の方々が対応に追われていたりするので)もあってまだ聞けていなかったり。
ワクチン接種が済んで状況も落ち着いてきた頃、また拝観できる機会があったら聞いてみようかな〜とか思っている。
茶道に関しては私はあまり詳しく無いので、いつかお勉強したいですね。
何でもかんでも勉強しようとすると中途半端になるから今やってることに満足したら.....って、なると機会が来るのか?って話だけども 笑
ただほら...子供の頃から茶に慣れ親しんできたお茶の国で生きてきたから少しは知っておきたいので生きてる間には手をつけたいなぁ。いつ死ぬかもうわかんない世の中だけども。
余香苑の枝垂れ桜
さて、囲いの間と方丈のお参りを終えたらいよいよ余香苑で枝垂れ桜を観に行きました。
持ってくるレンズ間違えたな...と、真顔で思った。
画角が...画角が、そうだ京都行こうみたいに撮れない!!
あぁ...この時にiPhone11やiPhone12が発売されていたら撮れてたかもしれないわ。ど、ひん曲がって撮れちゃうけれど 笑
これこれ!このCM〜!!!懐かしいですよねぇ。
そうだ京都いこうってYouTubeチャンネルあるの知らなかった!!!って過去の見てたら京都行きたくなっちゃったよ 笑
陰陽の庭
退蔵院の見所の一つである紅枝垂れ桜は、陰の庭と陽の庭と敷砂の色が黒と白に分かれています。人の心の二面性を表しているのだそうです。
陰の庭には黒い砂利が敷かれていて、全部撮れていないけども、8個の石が配置されていて、
陽の庭には白い砂利が敷かれ、こちらには7つの石が配置され、計15の石が陰陽それぞれの庭に配置されています。
龍安寺の十五の石庭なども有名ですが、昔から十五という数字は完全を表す数字である。とされていて、さらに陰を象徴とする数字は偶数、陽を象徴とする数字は奇数となるので、陰の庭では8(偶数)を陽の庭では7(奇数)が配置され、陰陽合わせて完全を象徴とする15の石となるんだとか。
陰の庭側に枝垂れている桜の方が若干桜が多く残っていたのでついついそちらの方ばかり見てしまっていたり。
時々吹く風で、桜がひらひら舞ってこれがまた黒砂利が引き立ててくれて綺麗でした。この日は晴れたかと思ったら雨がポツポツ来たりして気分屋の天気だったので、ぶぁーっと吹雪いた時、うわーっ!!すごい綺麗!!!って時があったのをすごく覚えてるんですけど、その時、雨がザザーッと一緒に降ってきたんですよ 。
参加者の人々と、急いで門の下に雨宿りした時だったんでカメラはバックにしまっちゃってたんで撮れてないんですけどね 笑
そういう瞬間は、やはり自分の目に焼き付けておきなさいよって事なのかもしれないななどと思ったりしてね。
砂紋に桜の花びらが積もっていて黒砂利と桜の薄紅色が
混じり合うと砂紋が強調されてまるで泡沫のようで、この時と雪が少し積もった時なんかは枯山水の庭は美しいでしょうね。
雪が降った時の京都は体験した時はあるものの、枯山水のお庭はその時見る機会がなかったのでいつかタイミングよく降った日に枯山水のお庭、見てみたいものです。
陽の庭は、散った桜の花は目立たないのだけど、桜と同調していてふんわりとした柔らかさがあっていいですよね。
以前、静寂(風音や鳥の囀りだけが聞こえる)を感じて心を落ち着けながら枯山水を無心になって眺めることが出来るお寺に拝観に行ったことがあるんですが白砂利であの時は雑念感じずぼーっとただひたすら眺めていた思い出があります。
ちょっと気分が落ち込み気味の時や、嫌なことがあってイライラしてしまった時とか、白砂利の庭園って良いかもしれないですね。
白砂利は魔除けや神域とか...あと防犯なんかでも役立つって言いますしなんか見ると安心感あるというか落ち着くと言うか。
陰と陽それぞれの庭から一本の紅枝垂れ桜を観ると不思議とそれぞれ印象が違ってみえるから面白い。
お庭も散策しました。前年の11月の拝観の時お庭も散策した気がするのだけどどちらかというと屋内で過ごした時間の方が長かったのか今回桜に目が行っていたからなのか...こんなに敷地が広かったのか...って思ったのだけど、意外と人の目って曖昧なところもあるから(錯覚に騙される事もあるので)、春夏秋冬でいろんな感じ方があんだろうな。
同じところに何回も繰り返しいっても新しい気付きがあるからやっぱり旅は楽しい!!
退蔵院にはメインの紅枝垂含めて4本の桜があって庭園を散策しているとどこかで桜が目に入ってきます。
薄紅色に染まってとっても綺麗。
桜に目ばかりいってると、庭園眺めながら休憩出来るスペースに飾られている紫陽花に京都らしさを感じたりしました。
一つ先の季節の花をさり気なく告知する...的な。
桜のすぐ後は藤もあるけれど、季節の変わり目を告知する花と言えばやはり紫陽花ですもんね。
以前、京都を散策していたときにすれ違ったおじいさんが言っていたことを思い出したりしました。京都で食事をする時は、その季節よりひとつ先の花を店先に飾っている店を選ぶと大体その店は当たりだよと聞いた事がある。
先取るという言葉がありますが、着物なんかもそうで、季節を先取る着こなしされる方もいらっしゃいますしね。
庭園に池があるのだけど、全体像撮っていなかったのでわかりづらいけれど、瓢箪池と呼ばれている瓢箪の形の池があるんです。
言わずもがな退蔵院が所有している禅の公案が描かれた瓢鮎図から作られているわけですが、これは退蔵院の先代の御住職の答えで、瓢箪にナマズをどうやって入れるか=池を瓢箪(の形に)にしてしまってそこにナマズを入れてしまえばいい。
ああ!!その発想!!!と、思わず感嘆の声をあげてしまったのでした。ナマズはどこにいるか確認できなかったけれども、狭い瓢箪の中ではなく広い(池の)瓢箪のなかならナマズも狭い思いをしなくて済むし理にかなってるなと。
大休庵
神社仏閣に参拝に行ったらお抹茶接待があるところだと必ずお抹茶をいただくのだけど、退蔵院内にある大休庵でお抹茶を一服!!
枝垂れ桜を眺めながらいただける...ピント合ってないね 笑
一乗寺中谷製の『もちどら』とともに!!
ナマズの焼印が可愛くてもちもちしていて美味しかったです。ほんのりハチミツ風味がするのですよ。後から知ったのだけど、このもちどらって季節限定販売なんだって。
なんてこったい売店で売ってたから買って帰ればよかった〜あとのまつりだよ〜!!!
瓢箪型の窓も発見!!蔓のところもちょろっとカットされてて可愛い〜(∗ ˊωˋ ∗)
大休庵の前の桜もとっても綺麗でした。
この日の天気の変化が凄くわかると思うのだけど見てくださいこの青空!!
紅枝垂れ桜を見てる時は雨降がふったり、池見てる時なんて真っ暗くなったりしてぶるっと身震いするくらい寒かったりしたんですよ。
桜は日中ならやっぱり快晴に限るなぁ...。
紫陽花だと曇ってたりシトシト雨降っていたりすると最高なんですけどね(そういう時に限って快晴だったりするんだけど 笑)
乙女椿も咲いていました。
夏の退蔵院の特別拝観と、お月見の拝観もいつか体験してみたいなぁなどと思いながら退蔵院を後にしたのでした。