昨年に続いて今年も県外に一歩も足を踏み入れていないわけですが、ギリギリと歯軋りする日々はやめにして此処はひとつ課題を課してそれをクリアしなくては〇〇出来ないとかそういう方向性にしようとか思い始めたわけで、
そうだそうだ。わたしここ数年でみるみる体重が増加して昔やってた体重調整じゃどうにもならんくなったからここはひとつ、なかなか達成できそうにないものにすれば、旅に行きたい欲求がまだ痩せてないしなとかでいけるんじゃね?と思いまして、
9kg痩せるまで県を跨ぐ旅は出来ない。
と決めて、3月1日から減量生活していたんですよ。
8月13日現在、減量生活166日目なんですけども、
−11kg
max-12kgだったけど増えたり減ったりで平均-11kgにとどまっている
うん....欲求って凄いなと思いましたよね...。あれだけダイエットしてて減りもしなかったというのにあの手この手とやりだして色々やったさ...よっぽど県外行きたかったんだな私...このままではただのデブになるという焦りも確かにあった。私史上最大の重量だったさ....厚生労働省が提示してる所謂"ぽっちゃり"体重(身長-100=適正体重)のうちに、元の体重に戻しておきたかった。
それと同時にやったー!!クリア!!!京都!!鎌倉っっ!!あと、トーーハーーーク!!!!!!みたいなことになるのを自分が一番よく知っているのでもう一つ課題を設けていたんですよ。
3年溜め込んだ旅をブログに消化しろ
とね...ご存知の通りの更新の遅さなので、十分に欲求コントロールが出来ております...笑えるくらいに。このペースだとあと3年かかる計算ですが、流石にそれは嫌だ。
こんばんはあめんぼです。
しかし、普段ダボっとした服を着ているので11kgも痩せたってのに誰にも会社の人には気づいてもらえません。気付くだろ普通11kgも痩せたら...気付くだろ....気付いて...気付いて誰か....
さて、消化、進めますか。
お寺とアートの融合と言えば私的に思い浮かぶのが青蓮院門跡と建仁寺だったりするのですがここ数年ほんとうにさまざまなお寺で現代アート展示が盛んになったなぁと思うこの頃。
真珠庵や随心院に清水寺 などなどなどもっとある!!京都に限らずだと思いますけども、本当に様々なお寺(神社でも)で、クリエイターさん達が作品を奉納したり展覧会をやられたりしていますよね。
どこかで夜間拝観やってるかなー?って、旅の計画している時に、なにやら興味深い展示をやっていることを知ったのでこれは行かねばならん!!と、京都のお寺の中でかなり上位ランクで大好きな圓徳院と高台寺で色々てんやわんやしたけど今回の旅を締め括るぞー!!と、意気揚々とやって来たわけで....
※2018.04.07拝観
圓徳院
圓徳院や高台寺は、いつも暑い夏の百鬼夜行の時に拝観しに来るのが殆どなので新鮮な気分です。
以前圓徳院や高台寺の細かいことはこちらで書いているので割愛します。
そういえば、この時以降の高台寺や圓徳院を拝観したこともまだ更新しちゃいませんでしたね😅
光の糸が紡ぐほとけさま展
今回見てみたかった圓徳院での展示が、光の糸が紡ぐほとけさま展という展示です。どんなふうに見えるんだろうって思って実際に見てみたかったんですよね。
風神,雷神,聖観音
.....おやっ?色が変わった!!凄い綺麗...!!!
近くで見ると、光の糸...なるほど....と、わかりますね...これは、刺繍の部類に入るんですかね?
至近距離だとちゃんと光る糸(光ファイバー)に見えるのだけど私目が悪いからなのか少し後ずさるとスパンコールがキラキラ光っているようにも見えたりしてそれがまた綺麗なんですよねぇ...!!!
風神、なんか のほ〜んとした顔してて可愛いね。
わたし、風神雷神大好きなので、ついつい長い事ぼんやり眺めてしまいました。ゆっくり光が変わっていくものだから無になって魅入ってしまうのですよね。
光が1巡するのが約1分なんですけど、それをぼんやりみてると平気で10分くらい経っちゃう。
お寺で展示っていうのがまた良いのですよね。
無駄な照明があちこちなくて(歌仙の間は蛍光灯の明かりがありはしましたが)凄く良い...博物館や美術館も必要最低限の灯りなんだけど、なんというのかな。夕方に後ろから薄ぼんやりとした自然光が入って来るのが良いんですよね。足音もコツコツコツっていう足音じゃなくてミシミシッ...っていう木や畳の独特の音で、それがまた良いのですよね...なんか、凄い合ってる。
遠目で見ると、やっぱりスパンコールとかビーズがキラキラ光ってるみたいに見えるよね。観音様とか天女とかが綺麗なんだなこれがまた光っちゃうと神々しい.....緩やかな曲線がとても美しく見えるんですよね...素敵。
不動明王坐像
不動明王は、こちらの坐像の他に立像が歌仙の間にも飾られていました。写真は撮り忘れちゃったみたいだけども。
緑色から段々と色が変わっていって....
みるみる真っ赤になって、怒ってるみたいに見えちゃう。コワモテだから...。
『お前には煩悩が多すぎる』
とか言われてるかもしんない。ごめんなさい
七福神
不動明王坐像が展示されていたところもそうだったんですけども、襖絵のあるお部屋に展示されていて雰囲気あってとっても素敵でした。
それにしても、おめでたい作品だなぁ。
ポストカードとかあったら手帳に忍ばせていたい〜とか思っちゃう 笑
琵琶の踊り子
おお...!!反弾琵琶だ...!!!
クソくだらない話をするけど、肩凝りの人はこの演奏絶対できないよね。私万年肩凝り腰痛人間だから絶対に無理!!その前にまず、技術がない。
他の柔らかい色合いと異なりビビットカラーな作品でした。
うわー!!色の変化もまた鮮やかですね。
この作品の凄いところが、これまた色の変化するのをゆっくりと眺めていると....
これですこれ!!
首飾りが、まるで本当の宝石みたいな光を放つんですよ。近づき過ぎちゃうと、あ〜透明の糸やな〜ってわかっちゃうんですけどね。少しだけ離れると、宝石みたいにキラキラ光る色に変わっていくんですよ...本当に綺麗で、思わず、わ〜!!って声が出ちゃいそうになる。
普賢菩薩
優しい色の光...
この仏様はこの色合いに光らせるとかも決めてらっしゃるのかな....?
ただカラフルに光らせるだけじゃなくそれぞれの仏様にの雰囲気の配色で発光していて、幻想的な作品達でした。
圓徳院の北書院が大好きなんですけど、北書院にも数展作品展示があって、ちょうど16〜17時あたりに拝観したので陽も落ちてきて丁度良い時間帯に拝観出来たんじゃないかなと思います。
奥の部屋が歌仙の間。
写真添付して気づきましたが、不動明王立像が小さく写ってますね 笑
これらの作品は、株式会社フィルノットという京都にある光ファイバーで光るレース等製作されている企業が30年間かけて制作した作品達なんですって。
光ファイバーの業者さん?...専門の方からは結ばないでくださいと言われたらしいんですが、マクラメという技法で編み込んだ時に、結び目から光が放たれることを見つけてこの作品たちが出来たんだとか。
圓徳院は、ねねの道の混雑ぶりが嘘のように静かで落ち着けて小さな塔頭ですけどわたし大好きなんですよね。
特にこの北書院が一番好きなんですよ...落ち着く。
ここから眺められる庭園は賢庭と小堀遠州がてがけたもので、国指定名勝。元々は伏見城の北政所化粧御殿の前庭で池泉回遊式庭園だったそうで、秀吉が亡くなったあとこちらに移されてここでは水を張らずに枯山水庭園になってるんですって。
この時、禅寺体験ことはじめも同時開催されていてお抹茶立ての体験ができたそうなのだけど残念ながらお抹茶立ては時間的にすでに終わっていて体験できなかったんですよね〜😭無念...。
庭園眺めながら瓢箪きんつばをいただいてお抹茶一服するの本当にホッと出来て素敵な時間を過ごすことができるんだ...は〜また早く圓徳院や高台寺にもお参りに行きたいなぁ。
神仏への献茶点前の体験もできるそうだからいつか体験して見たいものです。
・・・・おっ?
圓徳院の椿
椿だ!!圓徳院に拝観に来る時って夏ばかりだから椿が咲いている時にきたの初めて!!椿も植えられているんですね〜!!
お花見巡りを名目で京都にやって来たので(なんだか邪な感じに聞こえるけど 笑)、思わぬところで桜ではないものの、お花見出来ました。
これは、
ちょうど椿の真横あたりに行くと円窓からも椿が見える、絵になるな〜。こういうところは本当に日本の美だと思うのです。
藪椿も綺麗に咲いていました。
雨が降ったから、艶やか。
椿巡りもしてみたいなぁ...霊鑑寺とか北野さんの近くの地蔵院とか...地蔵院はまだ咲いてない時に行った事があるのだけど飾られていた写真がとっても綺麗だったのですよねぇ...。
乙女椿系のお花は華やかで可愛らしくて好きです。
薔薇の花みたいだよね。
光る縫仏の世界もじっくり堪能できたし、椿ものんびりみれて良い時間でした。
椿を眺めていたら、圓徳院の方が書き物をしていてなんだか素敵な空気が感じられるのでした。
圓徳院 禅寺体験ことはじめ御朱印
禅寺体験ことはじめで五体投地を体験すると御朱印がいただける書き置きの御朱印です。
禅寺体験ことはじめの五体投地。
"仏様に結縁を願う最も丁寧な礼拝"です。
...禅寺体験ことはじめとは関係ない話ですけど、
五体投地といえば、修二会での五体投地は、体を床に激しく打ちつけ懺悔し、祈る。という激しい所作で今年(2021年)の修二会はNHKのカメラが入り、生中継で放送されていましたよね。
その後NHKスペシャルで取材をまとめたものも放送されて観ていたのですが、本で『体を打ちつけ懺悔し、祈りを捧げる儀式』的な文章を読んでいても、実際の所作はここまで激しいのか...と驚愕したのを覚えてる。そんな痛みを覚えながら祈りを捧げてくれているのか...と、普段ダラダラした生き方していて申し訳ないとか思ったりしてしまった...。
[NHKスペシャル5min.] お水取り・東大寺修二会 世界にここしかない“水と炎の儀式” 疫病退散 千三百年の祈り | NHK - YouTube
羽柴で五重塔を眺めながら大好物をいただく。
さて、夕方になったので早めのお夕飯も兼ねて、私がお友達が京都に旅行に行く時にお勧めの店は無いかと聞かれると必ずお勧めする店のひとつ、羽柴さんに久々に行きました。
ここはね、八坂の塔(法観寺)を眺めながらお食事いただけるのも良いんですけども、ここに来たらこれ食べなきゃアホちゃうか!別の料理もきっと美味しいだろうけど最初に来た時にこれを食べておいた方が絶対に2回目も来たくなるから!!!と言っても過言じゃないメニューがあります。
京ゆば膳
羽柴でぜひ食べていただきたいのが、京ゆば膳。
羽柴名物と、羽柴一番人気のお料理が組み込まれているのでおすすめなのです。
この日なんだかめっちゃ寒かったから温まりたかったのよ...わたし。
くみあげ湯葉三種盛り
3種類のタレで味わう、自家製ゆば。
桜の時期だったのでさくらの花びらの形をしたお麩(のようなもの)が、乗っているものがありました。
前行った時は、三葉が乗ってたんですよね。さっぱり目の味のものが多かったんですが、今回は濃厚なものが多かった気がします。味噌だったり枝豆の風味がする甘めのだったり。
季節の天ぷら
ここにも湯葉湯葉の天ぷらが隠れていたりする。
天ぷらになるとトロッとして美味しいですよね🤤
ここ10年くらいの間で一般的なお野菜の天ぷらに加えてパプリカとかベビーコーンとかズッキーニの天ぷらとか、増えてきて意外とこの野菜の天ぷらいけるな...って思った時真似して作ったりしてることあります。
昔は、南瓜と茄子に大葉...かき揚げだとにんじんと玉ねぎと桜エビと牛蒡と...みたいなのが多かった気がするんですけどね。わたし、今でこそうろちょろしてるけど昔は社畜で休みがほとんどなくて食べ歩いたりとかもあんまりしなかったから...ほんとは知らなかっただけかもしれないですが 笑
羽柴名物 とろとろゆばかけご飯
名前からして美味しそうじゃあないですか?
その名のとおりで、湯葉を優しい味のお出汁にとろみを付けたものをごはんにかけられた湯葉のあんかけご飯!!生姜が効いていて体が本当にポカポカするの。
なんというか、寒かった日のことをこのクソ暑い時期に(しかも3周遅れで)書いているから本当に体感的に想像しづらいのだけど、食道を通過した後に起こる指先まで伝わるポカポカさ加減、この時は特に体に染み渡ったのすごく覚えているのですよ〜。
ゆばグラタン
これが、わたしが羽柴にいって京ゆば膳食べてこい...食べてこいよ!!と、しきりに言う理由。
この、ゆばグラタンが、とにかく絶品なんですよ!!!時々あるじゃ無いですか、一回目に食べて感動を覚えたけど2回目は舌が覚えてるからこの間よりそうでもなかったな...みたいな事、
これもそうなの?
否!!!美味い!!!!!
ゆらゆら揺れてしまいそうになるくらい美味い。
私がとんでもなく好きな味なんですよ。たまらん....くらい美味い.....
グラタンだから当たり前なんだけど、とろーりとチーズもとろけてホワイトソースもトロトロで、固形燃料でグツグツしているからいつまでも温かいわけで(のろのろ食べてると流石にそこまで固形燃料も長持ちしないから冷めちゃいますけどね 笑)このグラタン食べたくてついついお店に足を運んでしまう。
単品メニューでも注文できるけれど、やっぱり食べたいものが二つ入ってたら膳で頼みたくなる心理 笑
このブログ内では京ゆば膳を紹介するのは2回目になるかと思うのだけど、1回目でもおすすめだと私は言っておりますのでね、これがどういうことかって言うと、美味いよってことなんですよ。わかってくれるかい?
さて、圓徳院の向かい側の階段を登って次の展示を見に向かうことに。心做しが寒さと朝っぱらから活動しまくり疲れも蓄積され若干貧血気味な気がしないでも無いが、まぁいい、まだいけるくらいの体力は残っている。
今だったら速攻帰るけど当時はまだ根性と欲があったようである。ただ、手帳にこう書いてあった。
『腹が痛くて気持ち悪くてけっこうしんどい』
……..と 帰れよ...
お着物着て仲良く観光していた女の子達とすれ違う。
いいねぇ、絵になるよねえぇぇ!!
でも、雨強くなってきたからお着物濡れないようにね。
ここに来るといつも 霊山観音にドキッとしちゃう。
巨大だからつい...成人してからは鈍行に乗らなくなったからなかなか見かける機会が減ってしまいましたが、昔は江ノ島や鎌倉行く時に大船で降りる時ドキッとしたなぁって...仙台観音とか見たらわたし驚きすぎて鼻血出すんじゃないの。いつか会いに行きたい。
まだ、実際にお参りした事ないので次に高台寺に来た時に寄らせていただこうかな。
高台寺
雨降ってそうに見えないけど実は結構降ってる。
『 夢 』
庫裏前に桜が咲いていた。もうだいぶ葉っぱも生えてきちゃってはいたけれど。
高台寺に拝観に来たらやっぱりぐるーりと一周まわりたくなっちゃうんだけど雨も強いのでこの日は御霊屋まではお参りせず開山堂までで断念して方丈へ向かう事に。
必然的に臥龍廊もお預けです。
ので、反対方向気ある観月台を恨めしそうに眺めつつ...
バッテラ展
最後の目的地、高台寺での『 バッテラ展 』にやって来ました。
驚愕の撮影OK...私が来る時、撮影はおろか、筆記用具(鉛筆含め)でのメモ書きすらNGの時ばかりだったので、マジで...ほ、ほんとうにか???と震えた。
スタジオジブリの鈴木敏夫Pからお花が届いていた。
バロン吉元さんと鈴木さん、対談よくされていてお仕事も一緒にされているみたいですね。仲良しなのかな?
そんなわけで、バッテラ展へ...!!
わたし寺田克也さんの線画が好きだもんで、お、おおっ!!マジか!!超タイミングいい。丁度上洛する時もやってる!!と、めっちゃ嬉しかったのでワクワクしていたのだ。
方丈と北書院での展示...このお部屋は、百鬼夜行展では六道地獄絵図や百鬼夜行が飾られているお部屋に作品がずらりと展示されていて、なんだかとっても新鮮な風景でした。
上下に竹がつけられているんだけど、巻物や掛け軸まやたいなイメージでお寺での展示を構想しての展示になっているのかな...巡回していたみたいなので最初からこのスタイルだったのかな?と調べたのだけど、高台寺の展示についてが圧倒的に多くて途中で諦めました←
だいたい、絵画とかイラストの展覧会は額縁かパネル展示が多いのでこれもまた新鮮だった。
襖絵も展示されている。
寺田さんの作品はほぼモノクロ展示でバロンさんの作品はモノクロとカラーで8:2くらいかな?大きな作品が多くて圧巻です。
描き込ままれた線がすごく美しくて見惚れてしまう。
バロンさんはほとんどアナログだったと思うのだけど、寺田さんはアナログとデジタル半々くらいなのかな?
襖絵はアナログで、掛軸風に展示されている作品はデジタルで和紙に印刷されているのかな...?勝手な解釈ですけれども...。
余白の日、美しいですね....私は色に頼ってしまうので線画は苦手なんですけど一つの作品に見るとこたくさんありすぎて...天狗の髭とか獅子やヒヒの毛の質感とか...鰐の皮膚感とかガン見しちゃった...。
寺田さんは、下書きなしでぶっつけで描かれるそうなんですけどバランスよく大きなフリーハンドで描けるの(しかも大きな作品で)震える....時々フリーハンドで描かれる作家さん達のタイムラプス動画とか拝見する機会SNSが普及してきて多くありますけど人体や動物やその他諸々...構造が脳内に構築されているんだろうか...今まで描いてきた量が違うんだろうな。
今回展示されている作品の中でかなりたくさん登場していたのが獅子なんですけど、かっこよくて探すのがすごく楽しかったです。
獅子が熊本城の天守閣背負ってる!!!
作品名が『くまもと』というのですが、
この作品、2017年に熊本市現代美術館で行われた熊本市現代美術館|開館15周年記念 誉(ほまれ)のくまもと 展で寺田さんが2日間に渡って公開制作された時の作品なんですって。
バロンさんの作品ほとんど撮っていないという失態をしでかしていたんですけども...劇画っぽかったり、ロックだな〜って作風もあり、はたまた耽美で繊細で...かなり幅広いのが凄いなと思いながら見ておりました。
失礼ながら、わたしバロン吉元さんを存じ上げなくて後日調べた時、めちゃくちゃ凄い経歴で行動もぶっ飛んでいて、あー!!!なるほど、この作品にこの作者あり...だな。も、思わせるパワフルな方だなと。人気絶頂の時代に全部連載終わらせて渡米してアメコミ描いてたそうだ。
この展示を見てから時々バロンさんのSNS覗く時があるんですけどSNS見てても面白い方でその時、ああ!!この方だったのか!!と、思ったのが『高台寺で漫画家が個展』という記事を見たことがあって、鮮やかな青背景に男の子と女の子の横顔が描かれた作品が印象に残っていたのだけど、アイコンがその絵だったのでした。
年齢を言うのはナンセンスなんだけど、2021年現在81歳で、今もなお、こんなパワフルな作品を描き続けているの素敵だなぁと思う。私も歳を重ねてもパワフルでありたいものだなぁ...
バッテラ展の合作奉納襖絵『黒龍図•白龍図』
北書院に展示されていたこちらの襖絵は、公開制作をされていたんですって。なんてこった〜見てみたかった!!
バロン吉元さんが、向かって左側の黒龍図で寺田克也さんが右側の白龍図を制作して完成した作品は、高台寺に奉納されたそうです。
バロンさんの黒龍図
龍はなんだかちょっとエイリアンとかベノムとかそんな雰囲気醸し出しててアメコミタッチな作品。
龍の口の中に尼さんと....お殿様みたいな人がいるけどもしや秀吉とねねなのだろうか...とか思いながら見ておりました。ねね様が秀吉公をしっかりと抱きしめていたりして、全体的に見るとちょっと不気味な龍なんですけど近寄って見ると、ふふっと笑ってしまったりする不思議な作品でした。
子供の姿もあったけど、2人の間にはお子さんいなかったですし、誰なんだろう?
ぶっちゃけると初見ってどこが顔なんだろうって探すじゃないですか?その時なんで食われてんねん...!!!って思ってしまったのですが、
よく見たら車輪がある...黒龍の蒸気機関車みたいだ。
バロン吉元さんは蒸気機関車が好きで、龍と合体させて描いたんだとか。なるほど!!乗り物なら口の中から顔出してても...、
一方の寺田さんの白龍は、スーッと音もなく雲をすり抜けて現れたような静寂さがあった。
わぁ素敵と思って、また細かいなぁ....ってじっくり見てたらギョロリとした目で睨まれたようで、ドキリともしてしまう、繊細だけど迫力のある作品でした。
バロンさんは『動』で、寺田さんは『静』で、まさに陰陽の世界。違った世界観がそれぞれにあって圧倒されました...。素敵だったな...
バロンさんのTwitterに高台寺でのおふたりの公開制作(2018年2月26日〜3月4日まで)の様子がモーメントにまとめられていて、うわー!!ますます作業を間近で観てみたかった...!!!と、下唇を噛みつつ、制作過程好きな私は、何巡回したか、わからないくらいガン見してしまっています 笑 (いまだにたまに観にいくくらいだ。)
2018年2月26日〜3月4日までって、わたし何やってたのかな...私が動ける日ってだいたい土曜日だもんな〜...3月3日が土曜日か...何してたんだろ...と、当時の手帳見返していたら、ちょうど前の週(2018年2月24日)に東博行っていたことがわかりまして..."観世正宗って刀が何だか良くわかんないけど好きだ...ばか綺麗だった..."と書いてあって、あぁ...仁和寺展行ってた時だ..刀の見方わからんわ〜もういい加減頭入ってこんし止めよっかな〜とか思ってた頃だったのだけど、ナイトミュージアムやってるじゃん帰りに常設展寄ってみよ〜とか気軽に入っていっちゃったら、まさかの見方わからないなりに観世正宗に一目惚れをして、以来怒涛の刀剣鑑賞の勉強し始めた(まだよく分かってはいないがあの時よりは観るポイントわかるので楽しくなった)、あの記念すべき時だ〜、初めての推し刀見つけちゃった時だわ、1週間くらい反芻しちゃったからそら行かんわ〜〜。それじゃあ、しょうがないね。パタン...と、静かに手帳を閉じました。←
※ちなみに、ばか〇〇は、静岡弁で、超〇〇とか、めっちゃ〇〇とか、凄い〇〇みたいな意味合いですので貶しておりません。
そんなこんなで、堪能し過ぎてしまったバッテラ展の鑑賞を終えてふと、波心庭に目を向けたら、
あっ...想像以上に日が暮れてる...
ついでに枝垂れ桜めっちゃ柳の木みたいに見えるよね〜〜!!
と、ギョッとしてしまったり。
思えば、この日はね、わたし京都入りしたの朝5時台だったんですよね...珍しく夜行バス で行って、歯磨きや身支度終えた後6時半過ぎに北野さんお参りに行って小1時間散策して....って、心做しか頭痛くてやや貧血気味になったのは致し方ないね。夜行バス=一睡もできない人間なので、寝てなくてもガツガツ突き進んで遊び歩いても大丈夫な年ではもうないのよ私...。反省反省。
泊まりならともかくこの日は日帰り。帰りの新幹線で寝過ごす危険がある行動は今後旅を再開したら避けなくてはならないね。と肝に銘じているところ。とか言っときながらってなると思うケドモネ!!!
波心庭の枝垂れ桜とプロジェクションマッピング
バッテラ展をみていた時も、お庭の方から音楽鳴ってるなと思っていたのだけどプロジェクションマッピングもちょうどやってました。
春は、桜の花が舞い散る仕様になっているんですね!!
この時は、何度も言ってしまうけど百鬼夜行展にばかり高台寺に拝観に来ていたので、プロジェクションマッピングも百鬼夜行メインだったので他の季節のものをまだ見たことがないので、春と夏を体験したので、今度は秋と冬にも行かなくてはなりませんね!
百鬼夜行の時の子達もテクテク歩いていました。
動画撮っとけばよかったな〜とか今更思っているのですが、なんだか何撮ってるだかわからない写真になっちゃってる 笑
勅使門の扉がゆっくりと開いているように門に映像が投影されて閻魔様がスーッと吸い込まれていくと、その後映し出されるのがとても意外な方で...
なんと聖母マリア様です。
宗教の垣根を超えているじゃないか...!!!!
初見全く誰だか分からなくて何巡か見てやっとわかりました。もうちょっと完全な夜になってたらくっきり見えたのかも?
この時のテーマは平和で、宗教や文化の壁を超え聖母マリアをモチーフとして平和と愛を表現しているんだとか。季節ごとに4種類のプロジェクションマッピングを流しているのかなとか浅はかな考え方しちゃっていたんですけど、テーマがそれぞれ違って趣向も変えていってたんだな....と。
暗闇でお抹茶を一服
高台寺を拝観する時、最後に雲居庵に寄ってお抹茶を一服してからおうちに帰る事が、最近のお決まりコースなんですけど、ここのおまんじゅうが大好きなんですよね。
だいたい旅の最後に来ているので、ほんのりと優しい甘さのこのおまんじゅうにほっとしてしまうんですよ。焼印が毎回違うんですが、今回は焼印じゃなくてピンク色の桜の花びらに見立てて食紅でちょん!と。
あと、こちらでは天目茶碗でお抹茶いただけるんですよ〜!!本当に真っ暗闇で目の前の照明の明かりだけでいただくもんだから、くっきり写ってないですけどもね。
高台寺 御朱印
高台寺天満宮でいただいた『夢』の御朱印と、書き置きで『法雨』と『佛心』いただきました。
帰り際に天満宮を参拝した後、売店で数量限定のご朱印帳を見付けてしまい、うっかりとお迎えしてしまいました。
豊臣秀吉公の鳥獣文様陣羽織柄の御朱印帳。
めちゃくちゃカッコいい...!!ちなみに、このご朱印帳ですが、行く先々のお寺さんで、この紙...いい紙ですね。こんなに書きやすい紙、初めてですよ...って、結構な確率で言われたのも思い出深いです。
高台寺•圓徳院•羽柴 詳細&アクセス
高台寺
〠602-0825
京都府京都市東山区下河原町526
開門(受付):通常→9:00-17:00 夜間拝観時→9:00-21:30
※夜間拝観の時間は変更される可能性もあります。HP要確認
HP: https://www.kodaiji.com/index.html
アクセス
●バス
•JR京都駅,近鉄京都駅から市バス206系統東山廻り『東山安井』下車 徒歩7〜10分
•阪急河原町駅,京都祇園四条駅から市バス207系統『東山安井』下車 徒歩7〜10分
●タクシー
京都駅(JR/近鉄)から約15分※交通状況により異なる
圓徳院(高台寺塔頭)
〠605-0825
京都府京都市東山区下河原町530
開門(受付):通常→10:00-17:00 夜間拝観時→〜21:30
※夜間拝観の時間は変更される可能性もあります。HP要確認
HP: https://www.kodaiji.com/entoku-in/index.html
京料理 高台寺 羽柴
〠605-0825
京都府京都市東山区下河原町530
営業時間: 通常→11:00-15:00 夜間拝観時17:00-20:00
※2021.07.29現在の情報ですHP要確認
予約はHPからネット予約可
HP: https://www.kodaiji-hashiba.co.jp
圓徳院出口すぐ ねねの道 京・絡市 2階
そんなこんなで、早朝からのんびり20時過ぎまで約14時間ほど桜に始まり桜に終わり、一時はどうなることやらなテンションにもなりつつも、なんだかんだで満喫した1日たなぁ...と、高台寺の夜桜を眺めつつ...
すっかり日も暮れてしまった...
京都弾丸お花見巡り
おしまい
ではまた!!