とある審神者の本丸

薩摩國所属の審神者による遠征記録報告書

【 #真夏の京都二泊三日の旅 ⑤】百鬼夜行と万灯会と空腹と【高台寺&大谷祖廟】


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最近寒くて布団から出たく無い。
ねぇ知ってたかよ今年もうあと2ヶ月で終わってしまうの?今年もまたろくなことしないで生きてしまった。

こんにちは、あめんぼです。
栗ごはんと秋刀魚食べたい。

小竜景光を自らの手で失った(実際は夢だったんだがな)わたしは、自分がやらかしたこととはいえかなりのダメージを食らっていた。いや、自分がやらかした故の大ダメージである。

出町柳駅の改札で、ICカードをタッチして、どでかいため息を吐いた私の口からは、恐らく魂が出たり入ったりしていた事であろう。

旅を計画するときは比較的アドレナリンが出まくった状態で立てている事が多い。まー、いけるっしょー???というノリである。

この後、私は直で高台寺に行こうと予定を組んでいた。


・・・行けるわけねぇだろが、クソ疲れとるわ。わたしのどあほ!!(色んな意味で)


ガクッと項垂れたわたしは、そのままタクシーに乗って宿泊先のホテルに向かい、部屋に戻ったらシャワーを浴びてそのままベッドにうつ伏せになったまま寝込んだのだが、突然ムクリと起き上ると徐に時計を見る。

そろそろ18時になる頃だった。


『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・やっぱり、行くか』

夏の旅は、汗だくになるので、念の為滞在日数より2日多めに衣類を持って行く。(冬は+1日)だいたい結局着なかったなんて事になるのだが、この時は私の"念の為癖"が役に立った。

そんなわけで、せっかく夏の京都に来たのだ...
結局のところ、私は、高台寺へと向かった。

高台寺


※2017.08.14拝観
このブログを書いてるのがまぁなんだ、5年後の10月なんですけどもね、10月ともなると18時半過ぎればもうとっぷりと日が暮れて夜ですよ。

8月の夏真っ盛りな頃の陽の長さったらないね!?夏はやっぱり夜が短いや・・・以前、真夏の北野天満宮で日中編ライトアップ編で6時間耐久やったことあるんだけど確かあの時も新幹線の時間の関係上19時前にタイムアップしちゃったんだけど、あの時も明るいのなんの。ぐぬぬぬ・・・と、下唇モロがみして帰ったっけな・・・なんて 笑

時間に追われてないから夜遊び三昧するぜ・・・やけくそだぜ。

そういえば、今まで寄ったことが無かったなぁと、境内にある湖月茶屋さんで、かき氷をいただく。ゆず氷・・・柚子の皮の甘煮がちょっぴりほろ苦くてカンロシロップと絡み合って大人なかき氷でした🍧

高台寺界隈の夏の風物詩といえば百鬼夜行展!!そのために来たわけだけれど、この期間は百鬼夜行の特別メニューなんかもあるんで、そちらもおすすめだったりするのだ。が、柚子かき氷に惹かれてしまったのだった 笑わたしはこのかき氷お気に入りなのです。

夕暮れ時の高台寺はとても美しい

さて、かき氷をいただいた後、拝観料を支払っていざいざ。まだ明るいものの、ゆっくりゆっくりと日も暮れ始めて来たので、ポゥッとあかりが灯り始めてくると雰囲気が一気に変わってくる。この瞬間が夜間拝観や夕暮れ時に参拝する醍醐味と言っても過言では無いのだ。

夕暮れ時のオレンジ色に染まった空も綺麗だけれど、このピンクモーメントな時間がたまらなく好き。

ここから祇園閣ながめるのが、わたし好きなのですよ。
あの不思議な建物は上部に祇園祭の鉾のようなものを乗せたから祇園閣って言われてるんだって。

昼間見るとなんだかちょこんとして可愛らしい遺芳庵(いほうあん)も灯に照らされた吉野窓が何だかとってもセクシーに見えてくる。

回廊に差し込む夕陽も美しい〜!!ずっと見ていられるよ。何度も言うけど私は高台寺の中ではピンポイントで、ここと臥龍廊が見える景色が好きなんだな...私多分死んだらここのへんに漂っていたい。あ、いかん、そんなん、秒で成仏してしまう。

百鬼夜行

百鬼夜行展に関しては、こちらで書いているのでよろしければご覧ください。最近の無駄に長いブログよりは短いのでカップ麺待ってる時間くらいで読めると思います。

おっ??砂かけ婆様だ!!

前回拝観した時は、日帰りだった事もあって完全なる日没後の光景をまだ見てなかったのでこの時めちゃめちゃ楽しみにしていたのです(だからダラダラするのをやめてむくりと起き上がったのさ)

最近、お寺でお化け屋敷流行ってるみたいですが(地元のお寺でお化け屋敷Pのお化け屋敷ここ数年開催されてるみたいで笑)おどろおどろ系ではなくて愛着あるおばけ提灯たちが並んでるところ、なんだかにこにこしてしまう。でもお寺のお化け屋敷めっちゃ参加してみたい

あ〜、生まれも育ちも京都とかだったら子供の頃毎年来てたりしたのかな〜出来ることならもっとこう風物詩と密着した環境で育ちたかった〜地元のお祭りや豆撒きとかそういうのはやってたけどももっとこう色々と!!!伝われ

前回、うっかり後でみようとか思って飛ばしちゃった地獄図も見れたし恋する閻魔大王が可愛い閻魔図も見れたし満足満足。

プロジェクションマッピング

以前から見てみたいと思いつつ、時間切れで漏れてくる音と光を外で後ろ髪を引かれながら見ていたプロジェクションマッピング。今回は時間に制限がないからのんびり百鬼夜行展を観ていると、波心庭(はしんてい)の方から音楽が聞こえ始めて来たので、おっっ!?始まった??と、ワクワクしながらお庭へと向かってみる事に!!

おおっっ!!妖怪達が百鬼夜行してる!!!
公開されている百鬼夜行絵巻の中の妖怪や付喪神達がいる!!ついさっきまで見ていたもの達が目の前で動いていて心も踊り始めちゃうよ。

百鬼夜行も昔の人にとっては恐ろしいものだっただろうけど、コミカルに描かれている付喪神達がとっても可愛くて思わずにこにこしちゃう。

実際は...一条百鬼夜行みたいなリアルなおばけ達が徒党を組んでいたのだろう(と、昔の人たちは想像していたんだろう)と思うんだけど、子供ギャン泣きするみたいですね 笑

テンションが高まりすぎて連射しまくったものを繋げてみました笑

連写しすぎやろ 笑
やっと見れたからついつい。

最後に迫ってくる龍が迫力ありました。

そして火の玉がゴォォォーン・・・・・という鐘の音と共に現れてふっと消える。なんとも、夏らしい演出でした。

高台寺プロジェクションマッピングは毎年春夏秋冬開催されていて演出がそれぞれ違うのでいつ行っても楽しめそう。時系列が前後してしまっているけれど、2018年の春に行った時の演出も宗教の枠を超えた演出で美しかったです。こちらで書いています。

YouTubeなんかでたまに検索かけてみたりするのだけど、秋の紅葉が舞い踊るプロジェクションマッピングは肉眼で見たい〜っっ!!って思ってるんだけどまだ機会がなくって秋冬も早く見てみたい!!!

すでに、とっぷりだな。

今回は時間もある事だし霊屋まで足を伸ばしてみようか。

と、思ったら、ややっ!?
霊屋、結構人がいる!!夜間拝観の時は照明が結構煌々としているから以前拝観した時よりガッツリとねねさまや秀吉公や高台寺蒔絵まではっきりくっきり見えるのでとても良いです。良いことを知った霊屋は夜間拝観の時にお参りするのお勧めかも!!

池に映る紅葉もリフレクション効果もガッツリで素敵でした。

暗闇の中でお抹茶

高台寺境内に雲居庵(うんごあん)という喫茶があって、外から見た限りでは電気もついていないように見えたのだけど、営業中の札が掲げられているので、恐々とお店の中にやや大袈裟な音が鳴って、思わず心臓が飛び上がりそうになってるとこに、いらっしゃいませと、やや静かな声。

お、よかったやってる。
お好きな席にどうぞ〜と、お店の奥から聞こえてくる声に、さっきまで見ていた百鬼夜行絵巻のあれこれを思い出しながら、おばけさんが店やってるんだろか〜などと思いながら 笑

とりあえず外がよく見える席についたものの、落ち着いちゃっている(そんなにライトアップの恩恵?を受けない)場所にあるので何を見るわけでもないのだけれど 笑

お抹茶とお菓子(お饅頭)のセット一択のようでした。
とか、胡散臭く既出してるのにさも初めての風を装っているのはこの時が実は雲居庵に行ったの初めてだったからだよ。

以降既に時系列が前後した高台寺のブログでも紹介している通りで、この時を境に夜間拝観の時は大抵ここ雲居庵に立ち寄ってお抹茶とお菓子を一服してから帰る事が旅のルーチンになったのであった。

何を見るわけでも無いのだけどと言ったけど、それが逆に、良いのだ。薄暗い通り越してむしろ真っ暗でさりげない行燈の灯りの中で(常夜灯よりちょい明るいくらい)いただくの無になれて1日の締めくくりにはとても良いのでは無いだろうか・・・・・・。

高台寺 百鬼夜行御朱印御朱印

百鬼夜行展期間中にいただける書き置きの御朱印 『慈』をいただいてきました。1日あたりの限定枚数が決まっていたのですが、今も300枚なのかな?限定数達してしまったかなぁと思っていたのだけど、無事いただけて良かった〜!!

ここ3年百鬼夜行展には行けていないけれど、最近は、唐傘おばけの御朱印みたいですね〜〜可愛い!!光るみたいですよ。グレードアップしている・・・

https://www.kodaiji.com/topic/179.html

ちょうど、御朱印帳が今回の旅で終わりそうだったので百鬼夜行絵巻仕様の御朱印帳も入手!!

これ、これ見てください。もしかして臥龍廊の付喪神じゃないですか???頭に屋根被っていて長い瓦屋根の体!!これ、絶対臥龍廊だよね??って思っちゃったりするんだけども!!!!

ほ ら!!!

写真は残念ながら腹の部分しか撮ったものないもんだから、Google先生に、

臥龍高台寺 ▷ 検索

で、画像見てみてくれ。
あー、なるほどねーはいはい、ってなるから。

そして何故か、蚊遣香を買う。
蚊がね、蚊が凄かったじゃないですか初日に昨年の11月に更新してるしただでさえ無駄にクソ長いから覚えちゃいないでしょ?私は覚えている。あの忌々しい痒さ。

この時の私は、根に持っていたのだ。蚊を滅してやりたいと・・・・・

自宅に戻った際、ついうっかりテーブルに置きっぱなしにしてしまったりすると、人のものを勝手に使う&食う&捨てる傾向のある我が家のクソ親父様が、私が仏壇用の線香を買って来たと勘違いして、仏壇の線香として使っていて、蚊遣香なんだけどな〜でも、口出しするとブチギレるからな〜黙っとくか〜見た目も線香みたいだし、まぁ、一石二鳥でいいか・・・・・とか、思っちゃって、知らん顔してしまったわけで、この年の後半ちょっと母と妹に悪いことしたなとか思っている。今、懺悔する。

そんな後日談とともに、わたしは高台寺を後にしたのだった。

ライトアップ効果で百日紅の花も綺麗に見えましたよ〜!!写真だと暗く写っちゃったけど 笑

高台寺 詳細&MAP

〠602−0825
京都府京都市東山区下河原町526
開門: 通常→9:00-17:00 夜間拝観時→〜21:30
※夜間拝観の時間は変更される可能性有りHP要確認
HP: https://www.kodaiji.com

 

なんとなくもうとっくに20時過ぎちゃってるけど...と、覗いてみた圓徳院は、あ〜やっぱりもう閉門しちゃってる。

この時は予約が〜的な事貼り紙されていたから、しまったそこまで調べていなかった〜って盲点でした。

帰るか・・・って時に、ふと思った。



お腹が・・・・・・空いた




と。


おわぁぁぁぁぁっ私としたことが、晩ご飯食べてなかったたぁぁぁ!!!!!


たしか、たしか(当時は)22時までやってる店ががあったはずだ・・・・・・急げ・・・!!!!!!!


と、私は足早に行った某レストランの扉を開けた瞬間



HAHAHAHAHA!!!!!


と、陽気な笑い声が聞こえてきた。


はっ?この店こんなに陽気な店だったか?


Oops!!!外国人観光客御一行様ぁぁぁあぁぁぁ‼︎‼︎やらかしたぁぁぁぁ


満席だ・・・クソッッ・・・・・・彼らには全く罪がない。しかし、この楽しげな笑い声にわたしはガブガブ下唇を噛み、さらに腹の虫がグルグルなるのである。腹が減ったとても腹が減った。


腹を圧迫して腹の虫の息の根を止めるべく腹をぎゅうぎゅ押さえながら(側から見たら腹痛に悶え苦しむやつに見えたかもしれない)トボトボ歩いていた時、ふと顔を上げると何やら煌々とした光が・・・



『おやっ?提灯だ・・・・・・あっ、そういえば高台寺にいた時あの灯りすごい数だななんだろあそこ・・・って思ったところかも?』

そう、高台寺からこの灯りが見えておびただしい灯りだったものだから、何かやってるのかなとか思ってたやつだ!!吸い込まれるように向かっていってしまった。

大谷祖廟 万灯会

大谷祖廟の万灯会でした。

あぁ、そうか・・・・・お盆だものね。檀家さん達がご先祖のお墓にあかりを灯していました。上の方に見える小さな灯りが檀家さん達の御先祖がいるところですね。ご家族でお話をされているのでしょう。

大谷祖廟の万灯会は1961年から始まった夏の行事という事で、比較的最近始まった行事みたいですね。壬生寺万灯会も足を運んでみたいですね。

竹あかりも発見!!

お祭りでは、やはりこれでしょう・・・!!!
子供提灯!!!(ぼんぼりとか行燈とかではないのか?と思ったのだけど提灯となっていたので提灯で進めていきます)和むんですよね〜これ見ると〜。こう言ったらアレだけども、私は子供が好きな方ではないので、わ〜可愛い〜〜!!!!とかね、そう、アピールする系とか毛頭ないのですけれども、奇声をあげて予想外の行動をするバケモノとしか思っていないんだけれども、そのバケモノ達が描く絵は、何故か好きなんだ。(言い方)

子供って、こう見えてるんだな・・・・・・、否、こう考えてるんだなってね、なるわけですよ。

おおっ!!まじかそれをここに持ってくるか・・・とか、感性の塊の絵か!!?ってのを見るのがすんごい好きなんだなこれが。突拍子もないじゃんなんの脈略もなくうんこー!!とかいきなり言い出したり、理由もなくいきなり奇声上げて楽しそうに走り回るんだぜ、何考えてんだって思うじゃん。こう考えてんのか!!やっぱわっかんないけど、面白いなって。

大人になると、感性ってどんどん失われて、わざとらしい表現を絵でも文章でもしがちになるんですけど、もう、なんていうか素の感性とかもう半端ないんですよ。たまに大人か?あれ??大丈夫かな子供らしく過ごせてるのかな?とか思ってしまうすごい絵も見つけてしまうことあったりするんだけど、それはまぁ違う意味でバケモノであって、真面目に大人の絵を見るより参考になる事があるのだよな。子供は感性の塊である。


お寺や神社に保育園や幼稚園あること多いじゃないですか!!気に留めて気付いたとこだと、今回の旅では鞍馬寺の境内に、鞍馬山保育園があったのですがお寺=保育園って、寺子屋から始まっているみたいですね。

お寺のイメージが強いけれど神社も多いよね。そういや、私が子供の頃通っていた保育園も神社系列だったみたい。で、そこに通っている子供たちが描いた提灯が飾られてる事とても多いですね!!

私も幼稚園の時夏にぼんぼり作りしてお祭りに飾られてたことあったなすっごいぶそくった顔でお祭りの時、ぼんぼりの前に立ってた写真あった。何かにぐずったんだと思うが、わたしもバケモノだった時代があるのでその頃の事だから、何に腹を立ててあんなつまんなそうな顔していたのか記憶はないけれども!!!

たまに、何か創作活動でぶち当たった時は、祭りに行けば何かヒントが得られるかもしれないのでおすすめをするよ。話なんか脱線したけど!!!

はぁ、お盆らしい事体験出来たわ。は〜良かった良かったなんて思いながら階段を降りていると、



ゴォォォ〜〜



と、なんだ一気に年末年始にぶっとんだか?と、除夜の鐘か??言わんばかりに腹の虫が叫び声を上げ、チラッとiPhoneを開くと既に21時を大幅に過ぎている。


『完全に・・・・、食いっぱぐれたな』


路地を歩きながら、吊るされている百鬼夜行のお化け提灯たちに皮肉めいた笑いと計画的じゃないからだぞなんて呆れ顔をされながら、コンビニでおにぎりを買うとホテルに帰って、1人むしゃむしゃと食べながら、冒頭に戻り、自業自得か・・・と、肩を落とす私がいたのであった。


繰り返すが、夢だったことにこの時はまだ気付いていない。




続く。