とある審神者の本丸

薩摩國所属の審神者による遠征記録報告書

【 #京都弾丸お花見巡り ①】早朝西陣お花見散歩(2018.04.07)【北野天満宮&千本ゑんま堂】


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時は、2018年4月6日22:30 コメダ珈琲

わたしは、珈琲をすすりながら半目になって窓を眺めていた。

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お分かりいただけるだろうか。

キラキラと水滴が照明に反射してるだけでいい感じに 雨の日の夜、喫茶店で雨が止むのを待つわたし珈琲の薫りいとをかし。みたいになっちゃってて、どれだけの雨であったかお伝えできないのが非常に残念でならない。

わたしにはこういうタイミングの悪さがある。とんでもなくある。数ヶ月から綿密に計画を立て、特に楽しみにしている事に関しては必ずこういうことが起こるのである。

階段から落ちてみたりぎっくり腰になってみたり、旅行当日に湯たんぽで低温火傷を起こしてどでかい水膨れができてひやひやしながら飛行機に乗ってみたり(ええ、ええ、結局やらかしましたとも←)


そして最も多いのが、これだ。


雨!!!!


雨なんて、旅の数こなしてりゃ降る事だってあるって思ったでしょ?数ヶ月前から綿密に計画していたものほど当日(もしくは前日に)土砂降るわ台風直撃するわである。思いつきで、来週行こう〜!とかだと滅多に降らないのだけどもわざわざ数ヶ月前に計画したってのになぜ、なぜ、他は快晴のくせしてそこだけ降るんじゃい!!!みたいな?9割ですよ9割!!!遠い目しちゃう。


この日は珍しく夜行バスでの移動だった事もあってバスが来るまでの時間、横なぶりの雨とぶんぶん枝を振り回す木を眺めながらそんなことを思い出しつつ、こう思ったのである。


あー桜散ったなコレ


と。

この京都弾丸お花見巡り篇は5部構成になる予定なのだけどその③で書く予定のお寺がこの時のメイン。その拝観予約をかなり早い段階で入れていた。そしてせっかくだから桜を見まくるぞと、急遽下調べをして計画を立て、楽しみにしていたのだ。出来る限り色々見るぞと夜行バス嫌いのわたしがあえて夜行バスに決めて早入りの遅帰りをしようと目論んだ結果このザマである。


いいや、行き先は京都だ。
ここは、静岡...まだ望みは無きにしも非ず。



果たして......



こんばんは!あめんぼです。
例の如くわたしはまだ、平成という時代を彷徨っている。早く平成の記憶からステージクリアしたいものであるよ。


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2018年4月7日 早朝 京都着
雨は降ってなくて、朝日の光が見えたりして良かった〜って思ったんだけど、道中の窓にバチバチと当たる雨に風にと寝不足な上に覚悟はしてたけど体はガッタガタである。

朝っぱらだし、体はガッタガタだからちょっと楽してタクシーで移動してしまう事にしてMKタクシーでひょいと目的地へ!!

北野天満宮

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まず最初は北野さんを参拝!
早い時間だったからなのかたまたまなのか大幟おおのぼりが無いですね。大幟が無い大鳥居見たの初めてだったかも。当時はボケっとしていたのか全く気付いてなかったけれども 笑

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三光門!あ〜はやくまた三光門を生で見たい。
梅花の時期が終わって葉が茂り始めていました。
小さな若葉なんかも枝先から見えるね

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北野さんでお気に入りの狛犬さん。
相変わらず立派な知恵のツノがニョキっと生えております。

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6:40am 北野天満宮拝殿

静寂

誰もいない、いつもと違った雰囲気。

北野さんを1人きりで参拝出来たりして早起は三文の徳とはこの事だわなんて思ったものです。なんで静かなんだろうか。

この時は廻廊の修復工事をしていた頃でした。

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2027年斎行 の千百二十五年半萬燈祭にむけて、ここ数年境内で大規模な整備が行われていて参拝に行く度に、経過を見るのが楽しかったりしたんですが2019年以降参拝に行けていないので、だいぶまた雰囲気変わってきているんだろうな。どんなふうに今後変わって行くのか楽しみだったり経過が見れなくて悲しかったり。北野天神縁起絵巻に描かれている景色がどんどん再現されていくのかと思うとワクワクする。

いつも通過点にしてしまっていたので庭園をぼーっと突っ立って眺めたのもこのとき初めてだったかもしれない。

奥に見えるピンク色の花は枝垂れ桜なのかな?

八重桜

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拝殿西側の末社が並ぶあたりに桜が咲いていました。
思い返すと、4月の頭に京都に上洛する事が少なかったので、おっ?ここにも桜があったのか〜と、葉桜になってると意外と気に留めないので咲いてる所を見て初めて知ったのでした。

北野天満宮関連で桜を調べても北野桜のことしか出て来ないので実際の品種がよくわからないけどなんて品種なんだろう。花弁が多かったので八重桜だとはおもうのだけど...

京都が前日どれだけの雨風だったのかはよくわからないけれど前日の雨風で散ってしまうのでは・・・と、めちゃくちゃ心配してたけど、なんだ〜桜って結構強いんだな!あぁ良かった。と、この時は胸を撫で下ろしたのでした。そう、この時は...

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拝殿と桜。

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ポンポンしていて可愛らしい桜ですね。
桜餅みたいだね。

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石灯籠や末社の屋根に桜の花びらが積もってる。

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昨日、(天気予報をガン見していたので降った事は知っていたけれど)京都でも雨が降ったんだろう痕跡も朝日でキラキラしちゃったりして清々しいですね。

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北野桜

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北野桜はまだ咲き始めでした。
実は当時は、葉っぱもあったものだから散ってしまったと勘違いしていたんだけど、よく見たら蕾がまだ沢山ありますね。地元に帰ってから気付きました 笑

遅咲きの桜なんだからそりゃそうだろうと、思い返せば間抜けな話だけども、頭働いてなかったんだろうね、いつもか!!

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北野天満宮社報vol.10に北の桜について掲載されていて、北野桜は樹齢120年程だと推定されているのだとか。

幹の下部がえぐれてきた事で樹勢が衰え始めたので、住友林業に苗木の増殖を依頼して組織培養に使われたのが拝殿前に植えられている御神木の紅和魂梅(べにわこんばい)っていうのがまた素敵ですね。この時行われたDNA鑑定で、新種の桜だと判明したんだって。世界どこ探しても北野天満宮にしかないとか高まるったらないよ。

苗木の増殖にも成功したそうだしいつか2代目の北野桜に継承される日が来るのだろうと思うけど初代の桜もまだまだ現役で頑張っていてくれるといいな。来年、また会いに行きたい。来年こそ!!

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2016.04.16撮影 北野桜

開花時は、小さな白い花だけど段々と桃色に色付いていく可憐で可愛らしい桜です。丁度2016年の新種判明時に参拝していた時に桃色に変化した北野桜を撮っていた時の写真がこちら。

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丁度2021年3月25日〜5月21日まで大覚寺との共同特別展が開催されているし4月中に見に行けば北野桜が桃色に色づいている頃だと思うので楽しめるんじゃ無いかなと思う。多分北野さんのSNSとかで発信されるのでは?と思うのでチェックされると良いと思います。

今年は全国的に桜の開花が早いのでどのくらいに見頃になるのか予測が難しいですけども、2016年は4月16日には色づいていましたので参考までに...。

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社務所前にあるから参拝後に東廻廊側の出入り口から出て宝物殿に向かえば途中で北野桜が出迎えてくれるはず!!

ちゃんとした写真がなかったよ....これも、2016年4月16日の遠くからちらりと見える北野桜。多分位置的に舞殿前あたりで撮ったんだろうな...5年前のわたし。

わたしは、今回も行けないのでもう鬼切丸1年以上観れていないよしんどい。辛うじて最後に県外遠征したのが春日大社の展示(安綱・古伯耆展)だったからそこで観れたのがまだ救いだったよ...早くまた観たいなぁ。

絵馬掛け所

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普段は結構修学旅行生たちがキャッキャしてる印象があったから近寄る事無く通過してる事が多かったけど遠くから見ても凄いな。

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よく見かける絵馬掛けと全然違う...肉付きよくて生きてるみたいだわ。京都は学生の町ってよく言われているし天神さんにこれだけ絵馬があるのも頷けるかも。

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一願成就のお牛さんが祀られている石段に椿の花がそっと置かれておりました。

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木の横にある亀石はお牛さんと陰陽一対として陰陽石とされてるって前に狛犬の話聞きに行った時に宝物殿のおっちゃんに聞いた事があった。元気にしてるかなぁ...いろんなとこ回ってるらしいですね。どこかでうっかり会いたいな。

亀石が陰で牛が陽だったっけかな?陰陽信仰の名残りなんだって。肝心のお牛さんの写真は撮ってなかった。こーゆうとこだぞ!!とか思ったりして...

利休梅(りきゅうばい)

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紅梅殿前の庭園に利休梅も綺麗に咲いていました。

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千利休といえば北野大茶湯を思い浮かぶのだけど、利休にちなんだ名前の花木があるの素敵ですね。

明治末期に中国から入ってきた品種らしいので直接利休と関係のある花木では無いけれど茶花として利用されていて、利休忌の頃に花を咲かすので利休梅と日本では呼ばれているんだとか。

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散歩に来る人達もちらほら来初めたので、(いいな〜散歩圏北野天満宮か憧れちゃうとか思いながら)わたしも先を急ぐことにしますか...とふいに目を向けたら、散歩する人に紛れてにゃんこ先生がシュタタタタ!!と人に紛れてジョギングしていたのでした。

そんな北野天満宮の朝であった。

北野天満宮 詳細&アクセス

〒602-8386
京都府京都市上京区馬喰町
HP: https://kitanotenmangu.or.jp/sp/index.php
開門 6:30-17:00
新型コロナウイルス感染拡大防止対策等で時間変更等今後変わる可能性もありますのでHP要確認してください


さて、

北野天満宮で小一時間ほど桜を眺めていたもののまだ8時前だったので、折角だしいつか行こう行こうと行かずじまいだったお寺があるので散歩がてら参拝に行く事に。

千本ゑんま堂(引接寺)

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北野さんから15分くらい歩いたところにある千本ゑんま堂。このあたりは、蓮台野の入り口付近で平安京の三大風葬地のひとつだった事から小野篁自らが刻んだ閻魔法王を祠を建てて安置して死者の魂を弔ったと伝わっています。

前回の鎌倉篇で圓応寺を参拝した時の話でも少し書いたけれど境内に“閻魔堂"があるお寺は数多くありますが、閻魔大王が本尊のお寺は少ないのでは無いでしょうか。

引接寺もそんな数少ない閻魔法王が御本尊のお寺です。

本堂

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受付時間よりずいぶん早かったのでこの日はご挨拶程度の参拝で終えてしまったので、まだ気になるお祭りやおみくじ、ゑんま狂言に案内付き拝観(拝観料500円で御本尊の安置されている扉を開けてくれて色々説明してくださるらしい。案内付きっていうの人から聞いた話なのでまだ実際に体験していないので、"らしい"という事で...)とか色々細かい事も調べてから参拝に来たいので、細かいことは再び参拝に行ってから書きたく思います。

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普通に賽銭箱にお賽銭入れて参拝してしまったのだけども、鐘の上に閻魔様の御湯呑み(萬倍碗(まんばいわん))が取り付けられていて、湯呑みにお賽銭入れば一万回参拝した位の功徳が得られるとか。

疑り深いもんだから投げたらあかんのでは?と思ってやらなかったけど本当にそこに賽銭入れて良いのならばチャレンジしてみたい気もします。

でも、熱田神宮清水社でもスカッと外しているくらいコントロール能力の欠落があるので入ったら逆にそこで運使い切ってしまう気がしないでもないです。そして、撮った気がしたけど写真がありませんでした。多分ピント合ってなくて消しちゃったのかな。次の機会、次の機会!!

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割とシュールなとこあったりする。
参拝記念の写真パネル 笑

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境内に閻魔様のでっかいお人形が飾ってあったのだけど、う、う〜ん!!茶色くなっちゃってて見えないや。見える位置とかあんのかな?と、お前は刀を見てんのか?バリにぐるぐる回ったものの全く見えなかったので防犯カメラに、挙動不審な姿が映ってしまったかもしれない。出禁になると困るので、キリのいいところで諦めときました。←

八重桜

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めちっちゃ綺麗に咲いていた。
引接寺は普賢象(ふげんぞう)という八重桜が有名で椿のように花冠ごとポトリと落ちる珍しい品種です。開花時期が4月下旬で殆どの桜が散った後に咲くのでお花見はしごはなかなか難しいですね。

八重桜と手っ取り早くずる賢く一括りにまとめてしまったけれど、引接寺の桜は何種類かの八重桜があって一葉,琴平,松月.関山,普賢象桜に二尊院普賢象桜などなど。

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八重桜が一番可愛くて桜の中では好きなのだけど
いかんせん見分け方が難しくて色が極端に違わないとどれがどれだか品種の区別全くできないので自信がないから少しは見分けられるようになりたいなぁとは思うんだけどなかなか...。

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遅咲きの桜が多いので4月中旬くらいまで桜は楽しめそうですね。その年の気温によって多少見頃は前後するだろうけど、花見=ソメイヨシノってところがあるので、ソメイヨシノが散った後なら花見目当ての観光客は減るので遅咲き桜巡りの方がゆっくり桜を見れたりするかもしれないですね。

来年こそ、来年こそまた京都でお花見したいよ!!!

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千本ゑんま堂にもお猫さんがいて花見しておりました。北野さんとこにいたねっこさんと雰囲気が似てるね、ご家族ですかね?

千本ゑんま堂(引接寺) 詳細&アクセス

〒602-8307
京都府京都市上京区閻魔前町34
開門時間 9:00-16:30
本堂内部拝観時間(行事除く)
9:30,10:30,11:30,13:00,14:30,16:00(拝観料500円)
新型コロナウイルス感染拡大防止対策等で開門時間や内部拝観など変更される可能性もありますのでHP要確認
HP: http://yenmado.blogspot.com/?m=1

さて、3月は2本くらい書きたいとかいってあと数十分で4月なわけですけども、結局のところ1本でしたわ。エイプリルフール前夜祭かよ。飛んだホラ吹きだな!!!

せめて、季節感出したかった。タイムライン乗ってるっぽくしたかったけど3年遅れの桜巡りは続く!!



ではまた!!!

参考資料:北野天満宮社報 | 北野天満宮